今回は「SBI証券で米国株の配当金をどうやって受け取るのか?」というテーマでお話しします。特に、
「ドルでしか受け取れないの?円でもらえないの?」
「配当金で生活したいけど、税金や保険料が高くなっちゃうの?」
といった疑問をお持ちの方に向けて、わかりやすく解説します!
SBI証券では「ドル配当の円受取り」ができない
はい、本当です。SBI証券では、米国株などの配当金は「ドル(外貨)」でしか受け取れません。円で直接もらうことはできないんです(※2025年4月時点)。
なので、配当金を日本円で使いたい場合は、自分でドルを円に換える(=円転)必要があります。
円転の落とし穴:税金や保険料が増える
ここで問題になるのが「為替差益」というもの。
たとえば…
-
1ドル=100円のときに買ったドルを
-
1ドル=120円のときに円に戻すと
この20円の差額が「利益(差益)」として扱われます。この差益は「雑所得」となり、年間20万円以上になると確定申告が必要になります。
さらに
雑所得は住民税や国民健康保険の計算にも影響してしまうので、配当で生活を目指す人にとっては税負担や保険料がグンと増えるリスクがあるんです…。
解決策①
楽天証券など「円貨受取り」対応の証券会社へ移管
もし、
「配当金は円でそのまま使いたい!」
「税金や保険料の心配はなるべくしたくない!」
という方には、他の証券会社への移管がおすすめです。
特に楽天証券は、2023年から米国株の配当金を自動で円で受け取れるサービスを提供しています。
これなら…
✅ 自動で円受け取りOK
✅ 為替差益が出ないので雑所得にならない
✅ 申告不要制度も利用可能で、保険料・住民税も安心
証券会社 | 円貨受取り | 為替差益 | 確定申告 | コメント |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | × | 出る | 必要な場合あり | 円転は自分で対応 |
楽天証券 | ○ | 出ない | 基本的に不要 | 自動で円受け取りOK |
※NISA口座の移管は不可など、注意点もあります。
解決策②
雑所得を回避するための工夫
実は、為替差益が年間20万円以下なら、給与所得者の方は確定申告不要とされています(※副業などがない場合)。
でも、「配当金で生活したい!」というレベルになると、年間20万円はあっという間に超えてしまうことも…。根本的な解決にはなりにくいかもしれません。
解決策③
配当金は再投資する
もうひとつの方法が「配当金を再投資に回す」という選択。
ドルのままで米国株を買い増せば、円転しないため為替差益も発生せず、税金も繰り延べることができます。
ただし、生活費として使いたいときは円が必要になるので、「使うまでの一時的な方法」と考えるのがよさそうです。
解決策④
課税方法を工夫する(申告不要制度)
配当所得には「申告不要制度」があります。これを使えば、配当金が住民税や国保の計算に入らなくなることも可能。
ただし注意!
SBI証券で自分で円転した場合、その配当は「雑所得」扱いになるため、この制度が使えなくなるんです。円貨受取りできる証券会社なら有効ですが、SBIでは難しいんですね…。
証券会社を乗り換える時の注意点
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移管には手続きや手数料がかかる場合がある
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NISA口座の商品は基本的に移管できない
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移管中は売買ができない期間がある
こうした点に注意しながら、無理のない範囲で検討しましょう
まとめ
ポイント | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
ドル配当の円受け取り | × | ○ |
為替差益による雑所得 | あり | なし |
申告不要制度の活用 | 難しい | 可能 |
👉 SBI証券で円転すると雑所得が発生して、税金や保険料の負担が増える可能性が高い
👉 楽天証券など「円貨受取り対応」の証券会社に移すことで、こうしたリスクを回避できる
配当金で生活を考えている方は、早めの対策がオススメです
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