【60代・70代向け】配当金月3万円(年30万円)で生活が楽になる?高配当株投資の意味を数字で解説
こんにちは!今回は、読者の方からいただいた質問にお答えします。「配当金が月3万円、年間でも30万円程度。これだけじゃ生活が劇的に楽になるとは思えないし、あまり儲からないなら正直やる意味が見出せない。それでも投資を勧める意図は何ですか?私の考え方が間違っているのでしょうか?」という内容です。
すごく気持ちが分かります。確かに、月3万円じゃ人生がガラッと変わるイメージは湧きにくいですよね。でも、実はこの「年30万円」という数字、視点を変えると老後の生活に大きな違いを生む可能性があるんです。今回は、高配当株投資の「増配率」を具体的な数字でシミュレーションしながら、「生活が楽になる」という意味を解説します。少し長い目で見ると、見える景色が変わってくるかもしれませんよ。
年30万円は少ない?近視眼的視点からの脱却
まず、質問者さんの「年30万円じゃ生活が変わらない」という感覚は、すごく自然なものです。月3万円弱だと、例えば外食を増やすくらいはできても、「老後が劇的に楽になる!」とは感じにくいですよね。でも、この「年30万円」がスタートラインで、時間が味方につくとどうなるかを見てみましょう。特に「増配率」――つまり企業が毎年配当金を増やしてくれる効果を加味すると、話が変わってきます。
結論から言うと、年30万円の配当金は、増配率を考えると老後資金の頼れる一部になり得るんです。では、具体的に数字で見ていきましょう。
シミュレーション:1000万円で年30万円スタートした場合
仮に、あなたが今60歳で、1000万円を高配当株ポートフォリオに投資したとします。税引き後の配当利回りを3%とすると、年間30万円(月約2.5万円)の配当金が得られます。質問者さんの言う通り、「1000万円貯めてこれだけ?」と思うかもしれません。でも、ここからがポイントです。
高配当株には「増配率」があります。良い企業を選べば、毎年配当金が3~5%ずつ増える可能性があるんです。ただし、罠銘柄(いつ減配するか分からないような企業)は避けて、安定した企業で構成されたポートフォリオを想定します。例えば、米国の「コカ・コーラ」や「P&G」、日本の「NTT」のような増配を続ける企業ですね。
増配率3%の場合
60歳(初年度) 年間配当金30万円
61歳: 30万円 × 1.03 = 30.9万円
62歳: 30.9万円 × 1.03 = 31.8万円
(毎年3%ずつ増加)
70歳(10年後) 約40.3万円
80歳(20年後): 約54.2万円
さらに、この20年間の配当金の合計は約863万円になります。元本1000万円はそのまま残っているので、合計で1863万円分の価値**を生み出したことになります。
増配率5%の場合
60歳(初年度): 年間配当金30万円
61歳 30万円 × 1.05 = 31.5万円
62歳 31.5万円 × 1.05 = 33.1万円
(毎年5%ずつ増加)
70歳(10年後) 約48.9万円
80歳(20年後) 約79.6万円
20年間の配当金合計は約1170万円。元本1000万円と合わせれば、合計2170万円です。-
「生活が楽になる」とは
数字を見ると、最初は「年30万円」でも、増配のおかげで10年後には40~50万円、20年後には50~80万円近くまで育つ可能性があります。これって、老後の生活にどれくらい影響するでしょうか
例えば、2024年の国民年金(満額)は年間約80万円(月6.7万円)です。厚生年金を含めても、夫婦で月20~25万円程度が平均的な年金収入と言われます。ここに、70歳で年40万円(月3.3万円)、80歳で年54~80万円(月4.5~6.7万円)の配当金が加わればどうでしょう?
70歳時点 年金+配当で月3~4万円プラス。旅行や趣味に使える余裕がぐっと増えます。
80歳時点 月5~6万円プラスなら、介護費用の一部や医療費にも充てられ、生活の安心感が違います。
つまり、「生活が楽になる」というのは、「今すぐ劇的に変わる」ではなく、**老後を少しずつ豊かにする余裕と安心感**をもたらすことなんです。
「1000万円でこれだけ?」
質問者さんの「1000万円貯めて年30万円ならやる意味がない」という気持ち、分かります。でも、投資の価値は「時間」と「増配」を味方につける点にあります。もし60歳で始めれば
20年間で863~1170万円の配当金が手に入る。
元本1000万円はそのまま残り、売却すればさらに現金化可能。
例えば、この配当金を子供の教育資金に充てる(公立なら1000万円、私立理系なら2700万円かかるといわれます)。
老後のゆとり資金として使う(毎月5万円の追加収入が目安とされる中、それを超える)。
1000万円を預金に置いておけば利息はほぼゼロですが、高配当株なら「金の鶏」が毎年卵を産んでくれるイメージです。
リスク
もちろん、良い話ばかりではありません。リスクもちゃんと見ておきましょう。
1. 元本下落リスク
株価が下がり、1000万円が800万円になる可能性も。
減配リスク
不景気で企業が配当を減らす場合もゼロじゃない。
インフレリスク
物価が上がれば、配当金の価値が相対的に下がる。
でも、預金に置いておくだけでもインフレで価値が減るリスクはあるので、投資しない選択肢も「安全」とは限りません。安定した企業(例えばVYMやHDVのような高配当ETF、日本株ならNTTなど)に分散投資すれば、リスクは抑えられます。
投資
小さく始めて大きく育つ 月3万円が10年後、20年後に倍近くになる可能性がある。
老後の安心をプラス 年金だけでは足りない部分を補い、生活にゆとりをもたらす。
生きてる時間を豊かに 配当金で趣味や家族との時間を楽しむ「少し得した気分」を味わえる。
「年30万円じゃ意味がない」と考えるのは、目先だけを見た近視眼的視点かもしれません。60代・70代なら、10年後(70代・80代)の自分を想像して、「あの時始めておいて良かった」と思える選択肢を今から作るのも悪くないですよね。
「わずかな利益を得ようとすると、大きな損をする。」
— 本多静六(日本の投資家・「日本のウォーレン・バフェット」)
本多静六は、「長期的な視点を持ち、コツコツと資産を増やすことが成功の鍵」と説いた人物です。短期的な利益を狙うと冷静な判断を失い、かえって損をすることが多いと警鐘を鳴らしています。
「市場はせっかちな人から忍耐強い人へとお金を移す装置だ。」
— ウォーレン・バフェット
これは、「短期間で利益を得ようと焦る人は損をしやすく、長期的にじっくりと投資を続ける人が最終的に成功する」という考え方を示しています。小池辰雄の名言と非常に近い意味ですね。
まとめ
質問者さんの「年30万円じゃ変わらない」という感覚は間違っていません。ただ、投資の価値は「今」だけでなく「未来」に広がるもの。特に60代・70代なら、「あと10年、20年をどう生きるか」で、配当金の意味が変わってきます。月3万円が月6万円になり、それが老後のゆとりにつながる――そんな未来もあります
もし「やってみようかな」と思ったら、SBI証券や楽天証券で高配当株やETF(例えばVYMや日本株のNTT)を少額から始めてみるのも手です。リスクを理解しつつ、まずは小さくスタートしてみてくださいね。質問ありがとうございました!
※投資には元本下落や減配のリスクがあります。自己責任で、リスクを理解してから始めましょう。
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注意点
株を買うときは、値段が下がってお金を失うことがあります。
会社の評判が悪くなると株の価値も下がります。海外の株では、通貨の変動で損をすることもあります。
リスクをよく理解して、自分でよく考えて決めましょう。
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