【決算】ニホンフラッシュ(7820)を深掘り!黒字転換へ向かうも、課題は山積み?

皆さん、こんにちは!

今回は、高配当株として注目される**「ニホンフラッシュ(証券コード:7820)」**について解説します。

ニホンフラッシュは、マンション向けの内装ドアを中心に、住宅内装システムの開発から生産、取付、メンテナンスまでを垂直統合で手がけている企業です。

優良な高配当株である一方、この銘柄への投資が「富」をもたらすかどうかは、ある一つの大きな要因に左右されます。


1. 成長も停滞も「中国市場」次第

ニホンフラッシュの最大の特徴は、中国の不動産市場との連動性が極めて高いことです。

  • 中国の不動産市場が活況であれば、同社も大きく成長する。

  • 市場が停滞すれば、同社の業績も停滞する。

事業構造が非常にシンプルであるため、「なぜ株価が上がっているのか、下がっているのか」という要因が投資家にとって非常に分かりやすいのが特徴です。

2. 現在の株価状況と投資判断

2020年後半以降、同社の株価は軟調な推移が続いています。現在の中国不動産市況を鑑みると、今の株価水準でも手放しで「割安」と言い切るには勇気がいる状況かもしれません。

現在、投資家の多くは**「中国への投資は避けるべきだ」という否定的な意見を持っています。しかし、投資の世界には「人の行く裏に道あり花の山」**という格言があります。皆が避けている時こそ、大きなチャンス(お金の匂い)が隠れている可能性も否定できません。

3. あなたはどちらのスタンス?

この銘柄を検討するにあたっては、自身の投資スタンスを明確にする必要があります。

  • 積極派: ハイリスク・ハイリターンな銘柄をポートフォリオに組み込み、全体の収益力アップを狙う。

  • 慎重派: リスクを最小限に抑え、とにかく安全な運用を徹底する。

個人的な見解としては、**「今すぐ万人に自信を持っておすすめできるタイミングではない」**と考えています。リスクとリターンを天秤にかけ、慎重に検討してみてください。

  1. 高クオリティな銘柄を選ぶ(利回りだけで選ばない)

  2. 徹底的な分散投資(30〜50銘柄以上が目安)

  3. ポートフォリオ全体で評価する

  4. 長期視点で考える

  5. 配当金は使って今を豊かにする

ニホンフラッシュのような個別銘柄を検討する際も、これらの基本を忘れずに、自分にとって最適なポートフォリオを作っていきましょう!


免責事項: 本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。

1. 業績の推移:中国リスクが直撃中

チャートを見ると、2020年頃を境に業績が足踏み、あるいは下降気味なのがわかる

  • 売上・利益: かつては中国市場の爆発的な成長とともに伸びていましたが、現在は中国の不動産バブル崩壊や景気後退の影響をモロに受けています。

  • チェックポイント: 「売上の何割が中国か?」という点。ここが改善されない限り、本格的な復活は難しいといえます。

2. 配当の推移:減配リスクはないか?

高配当株投資家にとって最も気になるのが「配当金が維持されるか」です。

  • 配当実績: これまで増配や維持をしてきた実績があっても、利益が急減すれば「減配」の可能性が出てきます。

  • 配当性向: 利益のうち何%を配当に出しているか。これが80%や100%を超えてくると、無理をして配当を出している証拠。図解でこの数値が跳ね上がっていないか確認しましょう。

3. 財務の安全性:倒産リスクは低い?

「10人中10人が投資をやめておけと言う」状況でも耐えられるかどうかは、会社の貯金(自己資本)次第です。

  • 自己資本比率: ニホンフラッシュはこの数値が比較的高く、財務そのものは堅実な傾向があります。

  • 解散価値(PBR): 株価が1倍を大きく割っている場合、市場からは「将来性がない」と見なされていますが、資産面では「割安」という見方もできます。


まとめ

  1. **「財務や過去の実績」**は比較的優秀(優良株の面影がある)

  2. **「直近の景気や将来予測」**は最悪(中国不動産の不透明感)

この**「数字上の割安さ」と「現実の厳しさ」のギャップ**をどう捉えるかが、投資家としての腕の見せ所です。

「配当利回りだけで選んではいけない。収益性・安定性・安全性・成長性をトータルで見て、初めて『高クオリティ』と言えるん」

一銘柄に執着せず、あくまで**「30〜50銘柄の中の一つ」**として、リスクを取れる範囲で検討するのが鉄則です。

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ニホンフラッシュ(7820)の直近の決算

(2026年3月期 第2四半期:2025年11月14日発表)

現在の財務状況を一言で言えば、**「底打ちの兆しは見えているが、中国市場の『重力』にまだ苦しんでいる」**という状態です。

今回は、多くの高配当株投資家が注目(あるいは警戒)しているニホンフラッシュの最新決算を読み解きます。かつての「稼ぎ頭」だった中国事業がどうなっているのか、詳細に見ていきましょう。

1. 業績ハイライト:利益は急回復、でも進捗は…

2025年11月に発表された上期(4-9月)の実績は以下の通りです。

  • 売上高: 102.7億円(前年同期比 1.8%減

  • 営業利益: 4.5億円(前年同期比 79.8%増

  • 経常利益: 5.5億円(前年同期比 29.8%増

前年が非常に厳しかったため、利益の「伸び率」は高く見えます。しかし、通期計画(経常利益19.3億円)に対する**進捗率は28.9%**にとどまっています。過去5年平均が40%を超えていたことを考えると、かなりスロースターターな印象です。

2. 中国事業のリアル:建築内装資材の冷え込み

この会社の運命は中国次第です。

最新の市場データによると、中国国内の**「建築内装資材」の消費は前年比で約8〜14%も減少**しており、不動産不況の出口はまだ見えていません。

ニホンフラッシュも売上の減少には歯止めがかかっていませんが、**利益率が改善(3.0%→7.4%)**している点は評価できます。不採算な案件を絞り、コストカットを進めている「筋肉質化」の跡が見て取れます。

3. 財務の安全性:実は「超」がつくほど健全

株価がグダグダでも、この会社がすぐにどうにかなるわけではない理由が、この強固な財務です。

  • 自己資本比率:70.7%

  • 現金・資産状況: 受取手形や売掛金が減少し、資産合計は約406億円。負債は約111億円と非常に少なく、倒産リスクは極めて低いと言えます。

まさに「金はある。でも、使い道(成長の機会)に困っている」という、典型的な成熟企業の悩みの中にいます。

4. 配当はどうなる?「36円」を維持できるか

投資家が最も気になる配当予想については、**中間18円・期末18円の「年間36円」**が据え置かれました。

昨年度は最終的に大きな赤字を計上しましたが、それでも配当を維持する姿勢を見せています。今期は黒字転換が予想されているため、このまま計画通りに行けば、利回りは引き続き魅力的な水準を保つでしょう。

最新の決算から読み取れるニホンフラッシュの姿は、**「嵐(中国不況)の中でじっと耐えながら、船体(財務)を必死に守っている」**状態です。

  • ポジティブ: 利益率が改善し、黒字化への執念が見える。財務は盤石。

  • ネガティブ: 中国の内需不足は深刻。通期計画達成には、下期の猛烈な追い上げが必要。

まさに**「人の行く裏に道あり」**を地で行く銘柄。

ポートフォリオの1〜2%程度の「サテライト(冒険枠)」として検討するなら面白いかもしれませんが、メインに据えるにはまだ中国の雲行きが怪しい、というのがフラットな分析と言えそうです。


※投資は自己責任で!

財務が良くても、中国の政治・経済リスクは予測不能な部分があります。分散投資の鉄則を忘れずに!

増配できるか?

ニホンフラッシュが「増配する力があるか」、あるいは「減配のリスクがあるか」について、最新の財務データと経営方針から深掘りして解説します。

結論から言うと、**「短期的には増配の余力は乏しいが、財務の防波堤があるため、意地でも減配を避けようとする」**というフェーズにあります。


1. 増配・減配を左右する3つの重要指標

現在のニホンフラッシュの状況を、配当の観点から分析したのが以下の表です。

指標 判定 理由
配当性向(余裕度) ⚠️ 警戒 利益に対する配当の割合が非常に高く、今の利益水準ではこれ以上の積み増しは困難。
現金・内部留保 ✅ 安心 自己資本比率70%超。蓄えが豊富で、一時的な利益減でも貯金を取り崩して配当を維持できる。
今後の収益性 ❓ 不透明 中国市場の回復が遅れており、配当の原資となる「純利益」が計画通りに出るかが鍵。

2. 減配のリスクはどれくらい?

多くの投資家が「減配」を恐れますが、ニホンフラッシュには**「減配しにくい理由」**があります。

財務という名の「防波堤」

同社は、昨年度(2024年3月期)に大きな最終赤字を計上しましたが、それでも年間36円の配当を維持しました。これは、長年積み上げてきた「利益剰余金(企業の貯金)」が250億円以上あるからです。

経営陣のメッセージ

会社側が発表している「配当方針」では、安定的な配当の継続を重視しています。一度減配すると「優良高配当株」という看板が外れ、株価のさらなる暴落を招く恐れがあるため、利益が少しでも出ている限りは維持(36円の据え置き)を選択する可能性が高いでしょう。


3. 増配する力はあるのか?

今のところ、「増配」へのハードルはかなり高いと言わざるを得ません。

  • 原資の不足: 2026年3月期の予想純利益は10億円程度です。現在の年間配当(36円×株数)に必要な金額も約8〜9億円。つまり、稼いだ利益のほとんどを配当に回している状態です。

  • 成長投資の優先: 中国一本足打法から脱却するため、日本国内市場の開拓や設備投資に資金を回す必要があり、配当をさらに増やす余裕はまだありません。


4. 投資家としての判断基準

ニホンフラッシュの配当をどう見るべきか、判断のポイントは以下の2点です。

  1. 維持されるなら「高利回り」: 現在の株価水準で36円が維持されれば、利回りは4%〜5%前後と非常に高いです。

  2. 減配のトリガー: 万が一、今期計画している「黒字転換」が大幅に未達となり、貯金(現金)を削るスピードが早まった場合は、いよいよ減配の決断が下される可能性があります。

今後のスタンス

**「増配は期待せず、高利回りの据え置きをじっと待つ」**という忍耐が必要な銘柄です。「10人中10人がやめておけ」と言う銘柄をあえて買うのは、この**「減配リスク」を財務の強さでカバーできると信じられるかどうか**にかかっています。

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