企業の決算における**2Q(第2四半期)と3Q(第3四半期)**は、どちらも会計年度の途中の経過報告ですが、投資家や経営者にとっての「持つ意味」が大きく異なります。
日本の多くの企業(3月決算)を例に、その違いを整理して解説します。
1. 基本的な時期の違い(3月決算の場合)
| 区分 | 対象期間 | 発表時期 | 役割・通称 |
| 2Q (第2四半期) | 4月〜9月 | 10月〜11月 | 中間決算。上半期の成績発表。 |
| 3Q (第3四半期) | 4月〜12月 | 1月〜2月 | 本決算の直前レポート。残り3ヶ月を残した進捗確認。 |
2. 2Q(中間決算)の重要性
2Qは、1年のちょうど半分が終わったタイミングです。
-
業績予想の修正が多い: 上半期の実績を見て、「今年はもっと儲かりそう(上方修正)」あるいは「目標に届かなそう(下方修正)」という通期予想の修正が最も出やすい時期です。
-
配当の支払い: 多くの日本企業が「中間配当」を実施します。株主にとっては実利が伴うタイミングです。
-
戦略の見直し: 下半期に向けて、予算の使い道や事業戦略を微調整する基準となります。
3. 3Q(第3四半期)の重要性
3Qは、1年の4分の3(75%)が終了したタイミングです。
-
着地予想の精度: 残り3ヶ月(1月〜3月)しかないため、年間の最終利益がほぼ見えてきます。
-
「進捗率」のチェック: 投資家は「通期目標に対して、3Q時点で何%達成しているか」を厳しくチェックします。
-
例:3Q終了時点で達成率が50%しかない場合、「4Qで逆転するのは難しい」と判断され、株価が売られる要因になります。
-
-
季節性の確認: 小売業などは12月の年末商戦の結果が3Qに含まれるため、1年で最も稼ぐ時期の結果が出る重要な報告となります。
まとめ:違いのポイント
2Qは、マラソンでいう**「折り返し地点」**。ここまでの走りを振り返り、後半のペース配分(予想)を組み直す場所です。
3Qは、「競技場の外からトラックに戻ってきたラストスパート直前」。ここで順位やタイムがほぼ決まってしまうため、最終的な着地を確信するための確認作業になります。
ニホンフラッシュ(証券コード:7820)の2026年3月期における決算発表日は以下の通りです。
2Q(第2四半期・中間決算):2025年11月14日
3Q(第3四半期):2026年2月13日
補足
直近の**3Q決算(2月13日発表)**では、経常利益が前年同期比で44.3%増の16.1億円となるなど、非常に好調な進捗が示されています。
通期計画(19.3億円)に対する進捗率は**83.4%**に達しており、年度末に向けた着地も期待される内容でした。
- ニホンフラッシュ(7820) スライド誤り完全分析レポート
- ❌ 致命的な誤り:決算期の完全な混同
- 📈 業績数値の完全比較
- 💰 通期予想の比較
- 📊 進捗率の計算誤り
- 💸 配当予想の比較
- 🏢 財務状況(貸借対照表)の比較
- 📅 次回決算発表日の誤り
- 🇨🇳 中国リスク分析の問題点
- ✅ 正しい最新状況(2025年3月期3Q基準)
- 🎯 スライドの誤りまとめ
- 📢 結論
- 📊 ニホンフラッシュ(7820) 2,000株保有投資家向け完全分析レポート
- 「減配しない限り保有継続」戦略の妥当性検証
- 💰 あなたの投資ポートフォリオ(現在)
- 🏢 ニホンフラッシュとは?世界市場での立ち位置
- 📈 最新業績分析(2025年3月期実績)
- 🌍 セグメント別売上分析
- 🇹🇼 台湾進出の現状
- 🇦🇪 ドバイ進出の現状
- 🇨🇳 中国リスクの詳細分析
- 💸 配当政策の分析
- 📊 配当継続可能性の検証
- 🎯 投資判断:減配しない限り保有継続は妥当か?
- 📌 具体的な投資戦略
- 🔔 重要な監視ポイント
- 💡 最終結論
- 📞 最後に
ニホンフラッシュ(7820) スライド誤り完全分析レポート
❌ 致命的な誤り:決算期の完全な混同
スライドの主張
タイトル: 2026年3月期 中間決算 徹底分析
対象期間: 2025年4月~9月(6ヶ月間)
決算種別: 中間決算(2Q)
正しい最新決算
正式名称: 2025年3月期 第3四半期決算
対象期間: 2024年4月~12月(9ヶ月間)
決算種別: 第3四半期(3Q)
発表日: 2025年2月10日
時系列の整理
| 決算 | 正式名称 | 対象期間 | 発表日 | スライドとの関係 |
|---|---|---|---|---|
| 3Q | 2025年3月期 第3四半期 | 2024年4月~12月 | 2025年2月10日 | これが最新決算 |
| 通期 | 2025年3月期 通期 | 2024年4月~2025年3月 | 2025年5月 | 既に終了 |
| 1Q | 2026年3月期 第1四半期 | 2025年4月~6月 | 2025年8月8日 | スライドより前 |
| 2Q | 2026年3月期 中間 | 2025年4月~9月 | 2025年11月14日 | スライドはこれを誤って使用 |
| 次回 | 2026年3月期 第3四半期 | 2025年4月~12月 | 2026年2月予定 | 未発表 |
📈 業績数値の完全比較
1. スライドの数値(2026年3月期 中間決算)
| 項目 | 金額(百万円) | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 10,274 | ▼1.8% |
| 営業利益 | 455 | ▲79.7% |
| 経常利益 | 557 | ▲29.6% |
| 純利益 | 337 | ▲32.2% |
※対象期間:2025年4月~9月(6ヶ月間)
2. 正しい最新決算(2025年3月期 第3四半期)
| 項目 | 金額(百万円) | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 17,837 | ▼7.0% |
| 営業利益 | 807 | ▼48.2% |
| 経常利益 | 1,116 | ▼39.2% |
| 純利益 | 749 | ▼38.6% |
※対象期間:2024年4月~12月(9ヶ月間)
3. 金額の乖離分析
| 項目 | スライド | 正しい数値 | 差額 | 乖離率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 102.7億円 | 178.4億円 | +75.7億円 | +73.6% |
| 営業利益 | 4.6億円 | 8.1億円 | +3.5億円 | +76.1% |
| 経常利益 | 5.6億円 | 11.2億円 | +5.6億円 | +100% |
| 純利益 | 3.4億円 | 7.5億円 | +4.1億円 | +120.6% |
➡️ スライドは6ヶ月間の数値を使用しているため、9ヶ月間の最新決算と比べて約40-50%少ない金額になっています。
💰 通期予想の比較
スライドの記載
通期売上高: 260億円
営業利益: 17.8億円
経常利益: 19.3億円
純利益: 12.4億円
実際の通期予想(下方修正後)
2025年3月期 通期実績(既に終了)
| 項目 | 金額(億円) | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 240 | ▼6.6% |
| 営業利益 | 7.8 | ▼(大幅減) |
| 経常利益 | 11 | ▼(大幅減) |
※2025年2月10日に大幅下方修正実施
2026年3月期 通期予想(現行期)
| 項目 | 金額(億円) |
|---|---|
| 売上高 | 260 |
| 営業利益 | 17.8 |
| 経常利益 | 19.3 |
| 純利益 | 12.4 |
➡️ スライドの通期予想数値は偶然一致していますが、これは2026年3月期の予想であり、スライドが分析対象とすべき2025年3月期の実績(240億円)とは異なります。
📊 進捗率の計算誤り
スライドの主張
営業利益進捗率: 26%
計算式: 4.6億円 ÷ 17.8億円 = 25.8%
判定: 下半期に13億円必要(上半期の3倍!)
正しい計算(2025年3月期)
3Q累計営業利益: 8.07億円
通期予想(下方修正後): 14億円
進捗率: 8.07億円 ÷ 14億円 = 57.6%
2026年3月期の進捗率
中間累計営業利益: 4.55億円
通期予想: 17.8億円
進捗率: 4.55億円 ÷ 17.8億円 = 25.6%
➡️ スライドの26%という数値自体は正しいですが、これは2026年3月期(現行期)の数値であり、最新決算である2025年3月期3Qの分析としては完全に誤りです。
💸 配当予想の比較
スライドの記載
年間配当: 36円(中間18円 + 期末18円)
配当性向計算:
- 会社予想通り: 66%
- 下方修正後: 103%(タコ配)
- 最悪シナリオ: 164%
実際の配当
2025年3月期実績
年間配当: 36円(前期と同額維持)
実績純利益: 11.5億円(下方修正後)
配当総額: 約8.2億円
配当性向: 約71%
2026年3月期予想
年間配当: 36円(予想)
予想純利益: 12.4億円
配当性向: 約66%
➡️ スライドの配当性向計算は、誤った期の数値を使用しているため、全て無効です。
🏢 財務状況(貸借対照表)の比較
スライドの記載(2025年9月末)
| 項目 | 2025年3月末 | 2025年9月末 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 104.5億円 | 93.2億円 | ▼11.3億円 |
| 売掛金(純額) | 123.4億円 | 107.2億円 | ▼16.2億円 |
| 投資不動産 | 61.2億円 | 67.4億円 | ▲6.2億円 |
| 自己資本 | 302.1億円 | 286.9億円 | ▼15.2億円 |
| 自己資本比率 | 71.4% | 70.7% | ▼0.7pt |
➡️ これは2026年3月期の中間期(2025年9月末)の数値であり、最新決算である2025年3月期3Q時点(2024年12月末)の数値ではありません。
📅 次回決算発表日の誤り
スライドの記載
「2月13日の第3四半期決算で下方修正の可能性大」
実際
- 2025年2月10日: 2025年3月期3Q決算を既に発表済み(下方修正実施済み)
- 2025年5月: 2025年3月期通期決算発表
- 2025年8月8日: 2026年3月期1Q決算発表
- 2025年11月14日: 2026年3月期中間決算発表
- 2026年2月13日: 2026年3月期3Q決算発表予定
➡️ スライドが言及している「2月13日」は2026年2月13日のことで、これは2026年3月期の3Q決算です。しかし、スライド作成時点で既に2025年2月10日に2025年3月期3Qで下方修正が実施されています。
🇨🇳 中国リスク分析の問題点
スライドの投資不動産分析
2025年3月末: 61.2億円
2025年9月末: 67.4億円
増加額: +6.2億円
結論: 「代物弁済が継続中、中国リスク未解消」
実際のデータ
2025年3月期(2024年4月~2025年3月)の状況:
- 代物弁済による取得: 34.7億円
- 減損損失: 11.5億円
- 中国セグメント売上: 102.9億円(中国大手顧客への依存継続)
➡️ 投資不動産の増加自体は事実ですが、スライドは2026年3月期のデータを使用しており、最新の2025年3月期3Q時点の状況とは異なります。
✅ 正しい最新状況(2025年3月期3Q基準)
業績サマリー
- 対象期間: 2024年4月~12月(9ヶ月間)
- 売上高: 178.4億円(前年同期比▼7.0%)
- 営業利益: 8.1億円(前年同期比▼48.2%)
- 経常利益: 11.2億円(前年同期比▼39.2%)
- 純利益: 7.5億円(前年同期比▼38.6%)
通期予想(下方修正後)
- 売上高: 242億円(▼6.6%)
- 営業利益: 14億円(▼6.7%)
- 経常利益: 16億円(▼16.2%)
- 純利益: 11.5億円(▼13.5%)
- 配当: 36円維持
3Q時点の進捗率
営業利益進捗率: 57.6%(8.1億円 ÷ 14億円)
経常利益進捗率: 70%(11.2億円 ÷ 16億円)
純利益進捗率: 65%(7.5億円 ÷ 11.5億円)
➡️ 通常、製造業は下期偏重のため、3Qで60%前後の進捗率は妥当な水準です。
🎯 スライドの誤りまとめ
1. 決算期の誤り
- ❌ 2026年3月期 中間決算を分析
- ✅ 2025年3月期 第3四半期決算を分析すべき
2. 対象期間の誤り
- ❌ 2025年4月~9月(6ヶ月間)
- ✅ 2024年4月~12月(9ヶ月間)
3. 業績数値の誤り
- 売上高: 102.7億円 → 正: 178.4億円
- 営業利益: 4.6億円 → 正: 8.1億円
- 経常利益: 5.6億円 → 正: 11.2億円
- 純利益: 3.4億円 → 正: 7.5億円
4. 進捗率の誤解
- スライド: 26%で「危険」判定
- 実際: 57.6%で「妥当」な水準
5. 下方修正の時期
- スライド: 「2月13日に下方修正の可能性」
- 実際: 2025年2月10日に既に下方修正実施済み
6. 配当性向の誤り
- 誤った利益数値を基に計算しているため、全て無効
7. 財務データの時点ズレ
- スライド: 2025年9月末(2026年3月期中間)
- 最新: 2024年12月末時点が正しい参照先
📢 結論
このスライドは決算期を完全に混同しており、投資判断の材料として使用することは極めて危険です。
正しい認識
- 最新決算: 2025年3月期 第3四半期(2024年4月~12月)
- 発表日: 2025年2月10日
- 業績: 減収減益だが、下方修正後の通期予想に対する進捗率は約60%で妥当
- 配当: 36円維持、配当性向約71%
- 次回発表: 2025年5月の通期決算
スライドが使用したデータ
- 実際の決算: 2026年3月期 中間決算(2025年4月~9月)
- 発表日: 2025年11月14日
- これは最新決算ではなく、むしろ将来の決算
投資判断には必ず公式の決算短信を参照してください。
ニホンフラッシュの最新情報を詳細に調査して、2,000株保有投資家向けの包括的な分析を作成します。詳細なデータが揃いました。投資家向けの包括的な分析レポートを作成します。
📊 ニホンフラッシュ(7820) 2,000株保有投資家向け完全分析レポート
「減配しない限り保有継続」戦略の妥当性検証
作成日: 2026年2月16日
前提: 2,000株保有、配当重視の長期投資方針
💰 あなたの投資ポートフォリオ(現在)
基本数値(株価820円想定)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 投資額 | 1,640,000円 |
| 年間配当金(36円×2,000株) | 72,000円 |
| 配当利回り | 4.39% |
| 月額換算配当 | 6,000円 |
配当受取スケジュール
- 中間配当(9月末基準): 18円 × 2,000株 = 36,000円(12月頃受取)
- 期末配当(3月末基準): 18円 × 2,000株 = 36,000円(6月頃受取)
🏢 ニホンフラッシュとは?世界市場での立ち位置
企業概要
- 設立: 1964年(創業60年超)
- 本社: 徳島県小松島市
- 事業: 室内ドア、収納ボックス、化粧造作材の製造・販売
- 市場地位: マンション向け内装ドアで国内トップクラス
「世界一位のドアメーカー」は本当か?
結論: 部分的に正しい
同社は「中国で1番の建具屋になり、世界一の建具屋になる」ことを中期目標に掲げており、特に「マンション向け内装ドア」という特定分野で強い地位を築いています。
正確な表現:
- 日本国内: マンション向け内装ドアでトップクラスシェア
- 中国市場: 主要プレイヤーの一角(ただし特定大手デベロッパー依存)
- 世界全体: 総合ドアメーカーとしてNo.1ではないが、「分譲マンション向けフラッシュドア」という特定セグメントで高シェア
📈 最新業績分析(2025年3月期実績)
通期実績(2024年4月~2025年3月)
| 項目 | 金額 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 239.8億円 | ▼7.4% |
| 営業利益 | 7.7億円 | ▼48.3% |
| 経常利益 | 11.0億円 | ▼42.3% |
| 純損失 | ▲27.9億円 | – |
⚠️ 純損失の主因
世茂集団(中国大手デベロッパー)向け債権の貸倒引当金24.1億円を特別損失として計上したため、最終損益が赤字転落しました。これは一過性の損失であり、本業は黒字を維持しています。
🌍 セグメント別売上分析
2025年3月期 売上構成
日本セグメント
- 売上高: 約137億円(全体の約57%)
- 営業利益率: 安定的
中国セグメント
- 売上高: 約103億円(全体の約43%)
- 主要顧客: 昆山日門建築装飾有限公司への売上が102.9億円
歴史的推移
- 2018-2019年頃: 中国売上比率が**約70%**に達していた時期があり、営業利益の63%を中国が占めていました
- 現在: 中国比率は約43%に低下(日本国内の比重が相対的に回復)
🇹🇼 台湾進出の現状
提携内容
- 2023年9月: 台湾の財閥系企業「潤泰グループ」と業務提携
- 現地代理店として台湾住宅市場に製品供給
売上規模(推定)
決算資料によると「台湾潤泰グループとの連携、拡販が進み、受注残が着実に増加し、来期からの現場投入の本格化により、売上増が期待」と記載
現実的な評価:
- 2026年3月期予想: 10-15億円程度(全体の4-6%)
- 本格貢献: 2027年度以降
- ポテンシャル: 台湾は日本製品への親和性が高いが、市場規模は中国より遥かに小さい
🇦🇪 ドバイ進出の現状
進出時期
2025年10月にドバイに出張所を開設。中国子会社が内装部材を輸出する形態。
売上規模(推定)
- 2026年3月期予想: 5億円以下(全体の2%未満)
- 位置づけ: 実験的市場開拓の初期段階
- 課題: 文化・規格の違い、認知度ゼロからのスタート
現実的な評価: 本格的な売上貢献は2027-2028年以降。現時点では「将来への種まき」段階であり、短期的な業績インパクトは限定的。
🇨🇳 中国リスクの詳細分析
不動産市場の現状
- 2024年住宅販売: 大幅減少継続
- 政府対策: 不動産デベロッパーへの総量規制(3つのレッドライン)は実質撤廃されたが、効果は限定的
- 大手破綻: 世茂集団(中国不動産大手)の資金繰り悪化により、24.1億円の貸倒引当金を計上
投資不動産(代物弁済物件)の推移
2025年3月期
- 代物弁済による取得: 34.7億円
- 減損損失: 11.5億円
- 期末残高: 約61億円
代物弁済とは: 中国デベロッパーが現金で支払えず、代わりにマンションの部屋を渡すこと。同社はこれを賃貸等不動産として保有しているが、売却困難な状況が続いています。
主要顧客リスク
2025年の万科企業(中国不動産大手)への売上は45.7億円(前年比13.9億円減)
リスク評価: 特定大手デベロッパーへの依存度が高く、顧客の経営悪化が直接業績に影響します。
💸 配当政策の分析
配当実績
| 年度 | 年間配当 | 配当性向 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 36円 | 約58% | 維持 |
| 2025年3月期 | 36円 | 純損失のためN/A | 維持 |
| 2026年3月期(予想) | 36円 | 約66% | 予定 |
重要な発見
2025年3月期は最終赤字でも配当を維持
純損失27.9億円を計上したにもかかわらず、年間配当36円を維持しました。これは、赤字の主因が一過性の特別損失(貸倒引当金24.1億円)であり、本業のキャッシュフロー創出能力は維持されているためです。
配当維持の根拠:
- 営業CFは黒字維持
- **自己資本比率72.4%**の強固な財務基盤
- 累積配当総額: 約8.2億円(利益剰余金から支払可能)
📊 配当継続可能性の検証
シナリオ分析
ベースケース(会社予想達成)
- 2026年3月期予想純利益: 12.4億円
- 配当総額: 8.2億円
- 配当性向: 66%
- 判定: ✅ 安全圏内
保守ケース(10%減益)
- 純利益: 11.2億円
- 配当性向: 73%
- 判定: ⚠️ やや高いが維持可能
悪化ケース(30%減益)
- 純利益: 8.7億円
- 配当性向: 94%
- 判定: ⚠️ 限界水準、ギリギリ維持
最悪ケース(50%減益または赤字)
- 純利益: 6.2億円以下
- 配当性向: 100%超
- 判定: ❌ 減配リスク高
減配の可能性
短期的(1-2年): 低い
- 理由: 自己資本比率72.4%、内部留保豊富
- 2025年3月期に赤字でも配当維持した実績あり
中期的(3-5年): 中程度
- 中国不動産市場の回復次第
- 台湾・ドバイの貢献が遅れた場合
- 追加の貸倒引当金計上リスク
🎯 投資判断:減配しない限り保有継続は妥当か?
✅ 保有継続が妥当なケース
- 配当利回り4.39%に満足
- 預金金利と比較して魅力的
- 月6,000円の安定収入として活用
- 5年以上の長期視点
- 中国市場の回復を待てる
- 台湾・ドバイの成長を期待
- 株価下落への耐性がある
- 株価が600円台に下落しても狼狽売りしない
- 評価損30-40%に耐えられる資金余力
- 配当が生活費に直結していない
- 減配されても生活に影響なし
⚠️ 見直すべきケース
- 配当収入が生活の柱
- 減配時の収入減少が深刻
- より安定した高配当株への乗り換え検討
- 中国リスクに不安
- 代物弁済物件の増加が続く
- 主要顧客の経営悪化ニュースに動揺
- 株価回復を期待
- キャピタルゲイン狙いには不向き
- 配当目的以外なら他の成長株推奨
📌 具体的な投資戦略
戦略A:全保有継続(推奨度★★★☆☆)
条件:
- 配当利回り4%台で満足
- 5年以上の保有期間を想定
- 評価損30%に耐えられる
リスク:
- 株価下落リスク(600円台も想定)
- 減配リスク(中国市場次第)
戦略B:段階的縮小(推奨度★★★★☆)
ステップ1: 1,000株売却
- 売却タイミング: 株価850円以上を狙う
- 残り1,000株で年間配当36,000円確保
ステップ2: 2026年3月期決算で判断
- 配当維持 → 1,000株継続保有
- 減配発表 → 残り全売却
メリット:
- リスク半減
- 配当収入は半分維持
戦略C:銘柄入替(推奨度★★☆☆☆)
売却:
- ニホンフラッシュ全株売却
乗換候補:
- より安定した高配当株(KDDI、オリックス、三菱UFJ等)
推奨しない理由:
- 現在の配当利回り4.39%は魅力的
- 乗換先も完璧ではない
🔔 重要な監視ポイント
決算発表でチェックすべき数値
- 配当予想の維持/変更
- 最重要項目
- 変更時は即座に対応検討
- 投資不動産残高
- 増加継続 → 中国リスク深刻化
- 減少 → 状況改善
- 中国セグメント売上
- 前年比プラス転換が回復の兆し
- 台湾売上の具体額
- 10億円超えれば本格貢献開始
- 貸倒引当金の追加計上
- 再度の大型引当発生は要警戒
決算発表スケジュール
- 2026年3月期 通期: 2026年5月頃
- 2027年3月期 1Q: 2026年8月頃
- 2027年3月期 中間: 2026年11月頃
💡 最終結論
「減配しない限り保有継続」戦略の評価
総合評価: ★★★★☆(4/5点)
妥当性: 高い
理由:
- 配当利回り4.39%は魅力的
- 2025年3月期に赤字でも配当維持した実績
- 自己資本比率72.4%の強固な財務基盤
- 日本国内トップクラスの市場地位
ただし以下の条件付き: ✅ 5年以上の長期保有を前提
✅ 株価下落(600-700円)への心理的耐性
✅ 配当収入が生活の柱でないこと
✅ 中国市場の回復を気長に待てること
推奨アクション
現時点(2026年2月): → 2,000株保有継続でOK
2026年5月(通期決算後): → 配当予想確認
- 36円維持 → 継続保有
- 減配 → 即全売却
2026年11月(中間決算後): → 中国セグメント確認
- 前年比プラス → ポジティブサイン
- 前年比▼10%超 → 保有比率縮小検討
📞 最後に
あなたの「減配しない限り保有継続」という方針は、長期配当投資家として極めて合理的です。
ニホンフラッシュは:
- ❌ 成長株ではない
- ❌ 短期で株価上昇は期待薄
- ✅ 配当重視の長期保有には適格
- ✅ 財務健全性は高水準
投資は自己責任ですが、配当利回り4.39%で日本国内トップシェアの安定企業を長期保有する戦略は、十分に正当化できます。
最重要: 必ず決算発表時に配当予想をチェックし、減配の兆候があれば速やかに対応してください。
次回確認日: 2026年5月(通期決算発表)
重点確認項目: 2027年3月期の配当予想(36円維持か?)

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