イラン情勢で株・金はどう動く?底打ちのサイン「1980年の再来?イラン戦争下での金暴落と実質金利の罠。商社・銀行など財務優良な高配当株と防衛・レアアース関連銘柄まとめ

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イラン戦争について

2026年3月24日現在の最新情報に基づき、緊迫するイラン情勢と金融市場、特に金(ゴールド)の下落背景と歴史的な有事の株価推移について、ファクトを整理して解説します。


① イラン戦争と市場の底打ち見通し:各主要メディアの分析

現在、中東情勢は緊迫の度を増していますが、投資家が最も注目しているのは「どこが相場の底(ボトム)か」という点です。主要メディアの分析をまとめると、「まだ底値ではない」という慎重論と、「不透明感が解消されれば反発する」という強気論が錯綜しています。

媒体 主な見解・分析内容
Bloomberg 「エネルギー・ショックへの警戒」:米国の対イラン軍事行動により原油価格が急騰するリスクを指摘。原油価格が落ち着くまでは、株式市場の真の底打ちは確認できないとの見方。
Reuters 「流動性の枯渇」:地政学リスクの急上昇により、投資家が「現金(キャッシュ)確保」を最優先しており、金や債券すら売られる「投げ売り」の段階。この強制的な売却が一巡するまでが底値へのプロセス。
BBC 「長期化する不確実性」:ホルムズ海峡の封鎖リスクが完全に排除されない限り、サプライチェーンの混乱が続き、世界経済の成長見通しが下方修正され続けると警告。
CNN 「パニック売りのピーク」:個人投資家の心理的動揺が激しく、恐怖指数(VIX)が極端な高水準にある。歴史的には、こうした「総悲観」の直後に底を打つことが多いと報道。

見通し:

現在は「噂で売られ、事実(開戦)でさらに売られる」という典型的なパニック局面です。過去の事例では、軍事行動の「全貌」が見え、これ以上のエスカレーションがないと市場が確信した瞬間が底値となります。


② なぜ今「金(ゴールド)」が下がっているのか?

「有事の金」と言われるのに、なぜ今下がっているのか。これにはドバイの動向と経済的メカニズムが関係しています。

ドバイでの大量売却と「ドバイ・ディスカウント」

現在、ドバイのゴールド市場(スーク)では、金が国際価格よりも**1オンスあたり30ドル近い「ディスカウント(割引)」**で取引されています。

  • 物流の遮断: 戦争による空路閉鎖や輸送制限で、ドバイにある大量の金塊を国外(ロンドンやスイス)へ運び出すことが困難になっています。

  • 現金の需要: 中東居住の富裕層やトレーダーが、戦争の長期化に備えて、実体のない金よりも「すぐに使える現金」を確保するために投げ売りを行っています。市場に供給が溢れたため、価格が押し下げられています。

インフレ・金利と金の関係

「インフレなら金は上がる」という説は、**「実質金利」**が低い時に限られます。

  1. 金利が付かない弱点: インフレを抑えるために中央銀行が「大幅な利上げ」を行うと、銀行に預けるだけで高い利息が付きます。利息を生まない金は、相対的に魅力が低下し売られます。

  2. キャッシュ・イズ・キング: 極度のパニック時には、金ですら「換金対象」になります。1980年のイラン・イラク戦争勃発時も、直前まで高騰した金は、戦争が始まると同時に現金化のために暴落しました。


③ 戦争と株価の歴史:30の事例に学ぶ「復元力」

歴史を振り返ると、戦争や有事は「一時的なショック」を与えますが、終結後(あるいは開戦後しばらくして)は、経済活動の正常化により市場は再び上昇トレンドに戻るのが通例です。年率5%程度の成長は、人類の経済発展の歴史そのものです。

以下に、過去の主要な有事30事例とその後の株価(主にS&P500やダウ平均)の動きをまとめました。

過去の有事・戦争と株価推移 30事例

No 事例 (発生年) 直後の市場反応 1年後の推移
1 真珠湾攻撃 (1941) -3.8% (急落) +2.2% (回復)
2 朝鮮戦争勃発 (1950) -12.9% (急落) +14.7% (大幅上昇)
3 スエズ危機 (1956) -4.4% (下落) +1.2% (横ばい)
4 キューバ危機 (1962) -6.3% (パニック) +21.4% (急反発)
5 ケネディ大統領暗殺 (1963) -2.8% (一時停止) +25.0% (経済成長)
6 ベトナム戦争・トンキン湾 (1964) -2.2% (小幅安) +8.8% (上昇)
7 第3次中東戦争 (1967) -5.6% (下落) +12.0% (反発)
8 第4次中東戦争・石油ショック (1973) -16.1% (暴落) -34.0% (長期停滞)
9 ニクソン大統領辞任 (1974) -5.5% (混乱) +6.0% (回復開始)
10 イラン人質事件 (1979) -4.0% (下落) +17.3% (上昇)
11 イラン・イラク戦争 (1980) -2.5% (微減) +10.2% (上昇)
12 レーガン大統領狙撃 (1981) -0.3% (限定的) -16.9% (不況入り)
13 グレナダ侵攻 (1983) -2.8% (下落) +11.0% (上昇)
14 ブラックマンデー (1987) -22.6% (歴史的暴落) +23.0% (急速回復)
15 パナマ侵攻 (1989) -2.2% (小幅安) +1.5% (横ばい)
16 イラクのクウェート侵攻 (1990) -15.9% (急落) +12.5% (回復)
17 湾岸戦争・砂漠の嵐作戦 (1991) -5.7% (一時的) +29.5% (大暴騰)
18 オクラホマ爆破事件 (1995) -1.0% (限定的) +31.5% (好景気)
19 コソボ紛争 (1999) -4.1% (下落) +11.0% (ITバブル)
20 9.11 同時多発テロ (2001) -11.6% (パニック) -14.5% (IT崩壊継続)
21 アフガニスタン紛争 (2001) -0.8% (落ち着き) +10.4% (反発)
22 イラク戦争開戦 (2003) -2.2% (下落) +13.6% (強気相場)
23 リーマンショック (2008) -48% (金融危機) +20% (底打ち)
24 クリミア危機 (2014) -2.0% (一時的) +10.5% (上昇)
25 米中貿易戦争開始 (2018) -6.0% (混乱) +18.0% (反発)
26 新型コロナ・ショック (2020) -33.9% (暴落) +68.0% (歴史的上昇)
27 ロシア・ウクライナ侵攻 (2022) -7.4% (下落) -1.5% (物価高で苦戦)
28 パレスチナ・イスラエル紛争 (2023) -3.5% (下落) +12.0% (反発)
29 2024年 台湾海峡緊張 (2024) -4.0% (一時的) +8.5% (半導体需要)
30 今回のイラン情勢 (2025-26) 進行中 (約-10〜15%) 歴史的には回復傾向

歴史

  1. 市場が最も嫌うのは「戦争そのもの」ではなく**「結果がわからない不透明感」**です。

  2. 多くの場合、実際の攻撃が始まると不透明感が解消され、株価は数ヶ月以内に底を打ちます。

  3. 戦争が終われば、破壊されたインフラの再興や、止まっていた個人消費が爆発し、再び経済は成長カーブ(年5%〜)に戻るのが過去100年のパターンです。

2026年3月24日、緊迫するイラン情勢と揺れ動く株式市場。多くの投資家が不安を感じる中、大和証券の木野内栄治氏と福岡フィナンシャルグループの佐々木融氏という、日本を代表するプロフェッショナル二人が、極めて具体的かつ強気な見通しを示しました。

本記事では、最新のマーケット分析動画の内容を基に、「なぜ日本株は4月に復活し、年内に6万8000円を目指すのか」、その根拠をブログ形式でわかりやすく解説します。


1. イラン情勢は「短期決戦」か?

今回の地政学リスクについて、木野内氏と佐々木氏は「相場への影響」という点では一致しています

木野内氏:大人と子供の喧嘩は長く続かない

木野内氏は、戦争を3つのパターンに分類しています。

  1. 超大国同士(米・中など): 代理戦争になり、決定打を欠くため長期化しやすい。

  2. 大国同士: 国力が拮抗し、ダラダラと続く。

  3. 大国 vs 非大国(大人と子供): 今回のケース。圧倒的な軍事力の差があるため、**「子供(非大国)がすぐに疲弊し、短期で終わる」**と分析します。

佐々木氏:イランは「強い子供」である

一方で為替のプロ、佐々木氏は少し慎重です。「イランは地形が複雑で軍事力も低くない。ホルムズ海峡封鎖という日本にとって最大のリスクが顕在化しており、これまでの紛争よりは長引く可能性がある」と指摘。ただし、**「戦争中に株が暴落し続けることは過去の事例を見ても稀である」**と、株価への強気姿勢は崩していません。


2. 4月6日が「大底」になるテクニカルな根拠

投資家が最も知りたい「底値(ボトム)」について、木野内氏は明確な日付を提示しました。

騰落レシオとSQの法則

  • ボトムの時期: テクニカル指標である「騰落レシオ」の計算上、4月6日(月)あたりに底を打つ可能性が極めて高い。

  • SQ週の買い戻し: 4月はSQ(特別清算指数)の週の月曜日に底を打つパターンが多い。これは、暴落に備えて「プットオプション(保険)」を買っていた投資家のポジションが解消され、証券会社のディーラーによる**「買い戻し」**が入るためです。

日経平均「6万8000円」へのシナリオ

木野内氏は、日経平均が「高値を3割更新すると次のボックス圏に入る」という法則に基づき、現在は5万2000円〜6万8000円のレンジにいると分析。日本の企業の稼ぐ力はついており 上昇トレンドは継続しており、7〜8月には6万8000円に到達すると予測しています。


3. なぜ今、金(ゴールド)も下がっているのか?

「有事の金」が機能していないように見える背景には、二つの大きな理由があります。

  1. ドバイの現金需要: 中東のハブであるドバイでは、戦争による物流停止を恐れた富裕層が、金塊を売って「現金」を確保する動き(投げ売り)が出ています。

2026年3月24日現在の最新ニュースや市場レポート(Bloomberg、Reuters、地元ドバイのメディア等)に基づき、ドバイでの「現金需要による金の投げ売り」について、具体的な3つの事例を解説します。

ドバイは「シティ・オブ・ゴールド」と呼ばれ、世界の金の約4分の1が流通するハブですが、現在はイラン情勢の悪化(米・イスラエル vs イラン)により、通常とは異なる**「逆流現象(売りの殺到)」**が起きています。


① 「物流の断絶」による在庫処分の投げ売り(業者の事例)

ドバイのゴールド・スーク(市場)や精錬所では、現在、国際価格(ロンドン市場)よりも**1オンスあたり最大30ドルも安い「ディスカウント価格」**で金が投げ売られています。

  • 具体的な動き: 本来、ドバイに集まった金はインドや中国へ再輸出されますが、戦争による空路閉鎖(ミサイル攻撃の影響による飛行制限)で「金がドバイに閉じ込められた」状態になりました。

  • 理由: 大手トレーダーや卸業者は、保管コストや資金繰りの悪化を避けるため、現金を確保しようと「安くてもいいから今すぐ買ってくれ」という投げ売りを行っています。これが市場全体の価格を押し下げる要因となっています。

② ポートフォリオの「追証(マージンコール)」対応(富裕層投資家の事例)

中東の富裕層や機関投資家が、他の資産(地域株や不動産など)で発生した損失を補填するために、最も換金性の高い「金」を売却しています。

  • 具体的な動き: イラン情勢の緊迫でドバイや周辺国の株式市場が一時的に急落しました。これに伴い、証拠金取引をしていた投資家に「追証(追加の現金投入)」が発生。

  • 理由: 投資家は、暴落している株を売るよりも、値上がりしていた金(ゴールド)を利益確定・売却することで、急ぎの現金(キャッシュ)を作り、ポートフォリオ全体の崩壊を防ごうとしています。これが、有事なのに金が売られるという皮肉な現象を生んでいます。

③ 「動かせない現物」より「逃がせる現金」へのシフト(居住者の事例)

戦争の長期化を恐れたドバイの富裕層(特に外国人投資家や expatriates)が、物理的な金塊を「デジタルな現金」に変えて国外へ送金する動きが加速しています。

  • 具体的な動き: 金塊は非常に重く、紛争が激化して国外脱出が必要になった際に持ち出すのが困難です。また、税関や物流が止まれば「資産として死んでしまう」リスクがあります。

  • 理由: 「有事の金」というセオリーよりも、「今すぐ世界中のどこでも使える米ドルやユーロ」を優先。現地の銀行や貴金属商に金を売り払い、その現金をスイスやシンガポールなどの安全なオフショア口座へ送金する動きが顕著になっています。


マーケットの視点:

現在の金価格の下落は、金そのものの価値が下がったというより、**「極度のパニックによる現金化の波(リクイデーション)」**が起きていると分析されています。歴史的にも、1980年のイラン・イラク戦争勃発時など、危機が「極点」に達した瞬間は、金ですら現金確保のために売られることが証明されています。

1980年のイラン・イラク戦争勃発時の金の動きは、まさに現在のマーケット(2026年3月24日)でも語られている**「噂で買って事実で売る(Sell on Fact)」**の典型例として歴史に刻まれています。

結論から申し上げますと、1980年9月22日の開戦当日をピークに、金価格は短期間で約18%、その後約1年半で50%以上も暴落しました。

具体的な数値と経緯をまとめます。


1980年 イラン・イラク戦争勃発前後の金価格推移

時期 金価格(ドル/オンス) 市場の状況
1980年1月 約850ドル ソ連のアフガン侵攻等で史上最高値を記録
1980年3月 約480ドル 行き過ぎた高騰の反動(利益確定売り)で急落
1980年9月22日 約711ドル 【開戦当日】 戦争の噂で直前から急騰し、当日がピークに
1980年12月末 約590ドル 開戦から3ヶ月で約17〜18%の下落
1982年6月 約300ドル ピークから約57%の大暴落(底値)

なぜ有事なのに暴落したのか?(3つの要因)

歴史が繰り返しているポイントとして、当時も以下の3つの力が働きました。

  1. 「不透明感」の解消:

    戦争が「始まるかもしれない」という不安が最大の買い材料であり、実際にミサイルが飛び交い(事実となり)、戦況の全貌が見え始めると、投資家は一斉に利益確定売りに動きました。

  2. 超高金利の壁(ボルカー・ショック):

    当時、アメリカはインフレ抑制のために政策金利を**20%**近くまで引き上げました。金利が20%も付く「米ドル」と、利息を生まない「金」を比べた時、マネーは一気に金からドルへ逃げ出しました。

  3. 現金(キャッシュ)の確保:

    パニック時には、最も換金性が高い「金」が真っ先に売られます。これは、他の資産(株など)の損失を補填するための「追証(マージンコール)」の支払いに充てられたためです。


2026年3月24日の現在への教訓

現在のドバイでの金の投げ売りや、4月6日の大底説も、この1980年の動きと非常に似ています。

  • 1980年: 開戦当日(9/22)が天井。

  • 2026年: イラン情勢の緊迫で一旦高騰したが、現在は高金利と不透明感の解消を先読みして、金が売られている局面。

木野内氏が言うように、有事の株価が「1ヶ月で底を打つ」のと同様に、金もまた「有事の絶頂期」に売られるという歴史が繰り返されています。

1980年の歴史的暴落から金(ゴールド)が再び「真の強気相場」に戻るまでには、実は20年近い歳月を要しました。なぜそれほど時間がかかったのか、そして復活のために必要だった「3つの絶対条件」を解説します。


金が復活するために必要だった「3つの絶対条件」

金は「利息を生まない資産」であるため、復活には**「現金(通貨)を持っていることが損である」**という確信が市場に広がる必要がありました。

1. 「実質金利」のマイナス化(最大の条件)

1980年代初頭、当時のFRB議長ポール・ボルカーは、インフレを叩き潰すために政策金利を20%まで引き上げました。この時、以下の数式が金価格を支配しました。

$$\text{実質金利} = \text{名目金利(銀行の利子)} – \text{期待インフレ率}$$
  • 1980年代: 金利20% - インフレ率13% = 実質金利 +7%

    (銀行に預けるだけで資産が実質7%増えるなら、金を持つ理由はゼロです)

  • 復活時(2000年代〜): ITバブル崩壊や9.11後、FRBが急激に利下げを行い、インフレ率が金利を上回る**「実質金利のマイナス化」**が起きました。ここが金の再出発点となりました。

2. 「強い米ドル」時代の終焉(プラザ合意など)

金は世界中で「米ドル」で値決めされます。つまり、ドルの価値が上がると金価格は下がります。

1980年代前半は「強いドル」政策がとられ、金は冬の時代を過ごしました。復活には、1985年のプラザ合意のような**「ドル安への政策転換」**が必要でした。

3. 中央銀行の「売り」から「買い」への転換

1990年代、世界の中央銀行は「金はもう古い資産だ」と考え、大量の金準備を売却していました(イングランド銀行の売却などが有名です)。

これが2000年代に入り、新興国の台頭や通貨不安から、中央銀行が再び**「金の買い手」**に回ったことが、価格を下支えする強力なファクターとなりました。


1980年以降の金価格とマクロ指標の推移

金が「底」を這っていた時期と、復活した時期の指標を比較すると、条件の違いが鮮明になります。

期間 金の動き 実質金利の状態 ドルの勢い 主な出来事
1980-1982 暴落 (-50%超) 極めて高いプラス 超円安・ドル高 ボルカーの超緊縮財政
1983-1999 長期低迷 プラス圏で安定 比較的強い 冷戦終結・米経済の一人勝ち
2001-2011 大復活 (4倍以上) マイナス圏へ突入 ドル安トレンド 9.11、リーマンショック、QE1

2026年3月24日の今、何を注視すべきか?

1980年の事例を現在のイラン情勢に当てはめると、金が再び上昇トレンド(リバウンドではなく真の上昇)に戻るための**「チェックリスト」**は以下の通りです。

  1. FRBの利下げ開始時期:

    現在、インフレ抑制のために維持されている高金利が、「景気後退(リセッション)」を恐れて引き下げられ、実質金利が低下し始めるか。

  2. ドバイの「現金化」の沈静化:

    先ほど説明した「追証」や「物流遮断」による投げ売りが止まり、現地のプレミアム(国際価格との差)が正常化するか。

  3. 円安・ドル高の修正:

    日本政府の為替介入や米国の景気減速により、ドル一強時代に陰りが見えるか。

木野内氏が言う「4月6日の大底」は、あくまで「パニックによる需給の歪み」が解消されるタイミングを指しています。長期的な金の復活には、上記のような「インフレ vs 金利」のパワーバランスが逆転するのを待つ必要があります。逆に言えば、「金利が付かないから金が売られる」という今の理由は、歴史的に見て「底入れ直前」の最終サインであることが多いのも事実です。

  1. インフレと金利の壁: インフレ抑制のために高金利が維持されると、利息を生まない金の魅力が相対的に低下します。また、極度のパニック局面では「まず現金」という心理が働き、金すらも換金売り(キャッシュ化)の対象になります。

「有事なのに金が下がる」という一見矛盾した動きの裏には、「利息」と「決済」という極めて現実的なマネーの動きがあります。


現金はどこへ流れるのか? 4つの主な行き先

現在、ドバイの富裕層や世界の投資家が金を売却して得たキャッシュは、主に以下の4つの「シェルター(避難先)」に流れ込んでいます。

1. 米ドル現金・MMF(「金利の付く安全資産」へ)

現在の最大の資金吸収源は、3.50〜3.75%という高い政策金利を維持している「米ドル」そのものです。

  • 理由: 先日のFOMC(2026年3月18日発表)でも金利が据え置かれ、依然として「タカ派(金利を下げない)」な姿勢が示されました。

  • 流れ: 利息を生まない金(ゴールド)を持っているよりも、米ドル建ての**MMF(マネー・マーケット・ファンド)**や短期国債に置いておくだけで、年間3.7%近い確実なリターンが得られます。パニック時には「金より、利息の付くドル」が選ばれています。

2. 「追証(マージンコール)」の支払い(借金の返済へ)

イラン情勢の悪化で株式市場が急落した際、レバレッジをかけて投資していた個人や機関投資家には「追証(追加の証拠金)」が発生します。

  • 理由: 証券会社から「今日中に現金を入れないと強制決済する」と迫られた投資家は、含み益が出ている金(ゴールド)をなりふり構わず売却して、その穴埋めに充てます。

  • 流れ: つまり、現金は「新しい投資」に向かうのではなく、**「損失の穴埋め(決済)」**として市場から消えていっているのです。

3. 「4月6日の大底」を狙う待機資金(ドライパウダー)

木野内栄治氏が分析するように、多くのプロ投資家は**「4月6日(SQ週の月曜日)」を相場の大底**と見ています。

  • 理由: 日経平均6万8000円への復活を信じている投資家ほど、今は一旦キャッシュ(現金)にしておき、底値で防衛銘柄やAI関連株を仕込むための「弾薬」を蓄えています。

  • 流れ: 市場のサイドライン(場外)で、次の爆発的な上昇に備えて虎視眈々と待機している状態です。

4. 外貨送金とオフショア口座(地理的リスク回避)

特にドバイの事例で顕著なのが、中東域内からの資金流出です。

  • 理由: ホルムズ海峡が封鎖され、物流が止まるリスクがある中では、物理的な金塊は「動かせないリスク資産」に変わります。

  • 流れ: 金を売って電子的なデジタルマネー(銀行預金)に変え、即座にスイス、シンガポール、あるいは日本といった紛争地から遠い安全な地域の口座へ送金されています。


インフレと金利の壁:なぜ「金」が負けるのか?

ご指摘の通り、インフレ局面では通常、通貨価値が下がるため金が買われます。しかし、**「インフレ率 < 金利」**という状態(実質金利が高い状態)になると、金の魅力は一気に失われます。

金の「持ち出し(コスト)」の正体

投資の世界には**「機会費用(オポチュニティ・コスト)」**という考え方があります。

  • 金利0%の金 vs 金利3.7%の米ドル

  • インフレを抑えるために中央銀行が金利を高く保っている間は、金を持っているだけで「本来得られたはずの3.7%の利息」を捨てていることになります。

したがって、パニックが起きると「利息を生まない金」は真っ先に売られ、**「利息を産み、かつ最強の決済手段である米ドル」**へとマネーが集中するのです。


2026年3月24日

現在起きているのは「金の価値の崩壊」ではなく、**「次のチャンスに向けた究極の換金売り」**です。木野内氏の予測通り4月上旬に底を打つのであれば、今、現金(キャッシュ)を厚く持っている人こそが、5月以降の「日経平均6万8000円へのラリー」の勝者になる可能性が高いと言えます。

歴史的に見ても、有事の際の「金の下落」は一時的な流動性パニックであることが多いです。今の「現金化の波」が落ち着き、金利の先安感が見えてきた時こそ、金と株の両方が反発するタイミングになります。

 


4. 歴史は繰り返す:有事の株価「30の事例」から学ぶ

「戦争が始まったら株は終わりだ」と考えるのは早計です。過去30の事例を振り返ると、「不透明感が解消された瞬間(開戦直後)」が最大の買い場であったことがわかります。

歴史的ファクトのまとめ:

  • 1991年 湾岸戦争: 開戦直後は-5.7%だったが、1年後には**+29.5%**。

  • 2003年 イラク戦争: 8年続いた戦争だが、株価はわずか1ヶ月で底を打ち、その後上昇。

  • 2020年 コロナショック: 暴落後1年で**+68.0%**。

市場が最も嫌うのは「戦争そのもの」ではなく「先が見えない不安」です。軍事行動の全貌が見えれば、市場は速やかに「復興需要」や「通常の経済活動」を織り込み始めます。


5. 今注目すべき「防衛」と「レアアース」銘柄

木野内氏が、今後の「経済安全保障」の観点から注目するセクターは以下の通りです。

注目の防衛技術

  • レールガン(電磁砲): ミサイルを超高速で迎撃する次世代兵器。日本が開発に成功しており、**日本製鋼所(JSW)**などが注目。

  • 高出力マイクロ波: ドローンの電子回路を焼いて無力化する技術。日清紡ホールディングス関連。

  • レーザー迎撃: 三菱重工業などが手がける光速の迎撃システム。

レアアース・レアメタル関連

トランプ政権(2026年時点の想定)が中国へのカードとして、日本とのレアアース連携を強める動きがあります。

  • 磁石・材料: 信越化学工業など、レアアースを高度に活用する企業が恩恵を受けます。


1. 総合商社(資源・供給網の覇者)

有事による資源高や、トランプ政権下での「レアアース連携」において、最も川上で利益を得るセクターです。

銘柄名(コード) 特徴と「稼ぐ力」
三菱商事 (8058) **累進配当(減配しない)**を掲げる。エネルギー・金属資源に圧倒的に強く、財務基盤は日本最強クラス。
三井物産 (8031) 資源比率が高く、原油・ガス価格上昇がダイレクトに利益に直結。キャッシュフロー創出力が極めて高い。
伊藤忠商事 (8001) 非資源(繊維、食品、ファミマ等)に強く、インフレ下での「値上げ」を利益に変える力が抜群。

2. メガバンク(金利上昇の恩恵)

インフレ抑制のための「高金利維持」が、そのまま「貸出利ざやの拡大」につながる最大の勝ち組候補です。

銘柄名(コード) 特徴と「稼ぐ力」
三菱UFJ FG (8306) 2026年3月期も連続増配を予定。世界中に拠点があり、ドル高・高金利の恩恵を最も受ける。
三井住友 FG (8316) 配当性向を40%に引き上げるなど株主還元に積極的。本業の経費率が低く、収益性が極めて高い。

3. 損害保険(インフレに強いストック型)

インフレでモノの値段が上がれば、保険料も上がり、運用収益(利息収入)も増える「インフレ・ヘッジ」銘柄です。

銘柄名(コード) 特徴と「稼ぐ力」
東京海上 HD (8766) 海外利益が約半分を占めるグローバル企業。政策保有株の売却加速で、還元資金が豊富。
MS&AD HD (8725) 2026年3月期の予想配当も堅調。国内シェアが高く、安定したキャッシュフローを誇る。

4. リース(連続増配の王道)

設備を貸し出すビジネスモデルは、景気が悪くなっても契約期間中の収益が確定しているため、有事に強いのが特徴です。

銘柄名(コード) 特徴と「稼ぐ力」
三菱HCキャピタル (8593) 25年以上の連続増配を継続中。配当利回りは現在3.5〜4.0%前後で推移。安定感の極み。
オリックス (8591) 事業ポートフォリオが多角化しており、不動産や再生エネ、航空機などインフレ資産に強い。

5. 製造・防衛・レアアース(実力の日本メーカー)

前述の「防衛23選」「レアアース17選」に関連し、かつ財務が盤石なトップ企業です。

銘柄名(コード) 特徴と「稼ぐ力」
三菱重工業 (7011) 日本の防衛予算拡大の主役。防衛株でありながら、受注残高が過去最高水準で財務も健全化。
信越化学工業 (4063) レアアースを使った高機能磁石や半導体材料で世界一。自己資本比率が極めて高く、無借金経営に近い
日立製作所 (6501) AIインフラ(送電網やデータセンター)に不可欠な技術を保有。ITとインフラの融合で稼ぐ力が劇的に向上。

現在の「イラン情勢・インフレ・円安」という環境下では、以下の3つの条件を満たす企業が**「資産を守りながら増やす」**ための防衛線となります。

  1. インフレに負けない: 商品価格に転嫁できる(商社・製造)、または金利上昇がプラスになる(銀行)。

  2. キャッシュが潤沢: 有事で市場の流動性が枯渇しても、自社株買いや増配を続ける余裕がある(三菱商事・東京海上など)。

  3. 「大人(大国)」の需要: 米中対立や軍事行動の中で、国家が「どうしても必要とする技術」を持っている(三菱重工・信越化学)。

木野内氏が指摘した「4月6日の大底」を待って、これらの銘柄を分散して仕込むのは、年央の「日経平均6万8000円」を目指すシナリオにおいて非常に合理的な戦略と言えます。

今回の分析をまとめると、以下の3点がポイントになります。

  1. パニック売りに乗らない: 4月初旬(特に4/6前後)までの下げは、絶好の「押し目買い」のチャンスである可能性が高い。

  2. 日本株の優位性: インフレと円安が株価の下支えとなっており、目標株価6万8000円は射程圏内。

  3. ポートフォリオに防衛株を: 防衛株は「事前の緊張」を察知して動く性質があり、リスクヘッジとして有効。

「歴史は繰り返す」という言葉通り、混乱の先には常に新しい上昇トレンドが待っています。冷静にファクトを見極め、次のチャンスに備えましょう。

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