日本人よ、貯金やりすぎ注意!

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インフレについて

今日は日本人の貯金やりすぎ注意について説明します。これから日本ではインフレが続くと言われています。日銀は2025年1月に0.5%、7月に0.75%、2026年1月に1%へと段階的に利上げを行う可能性があり、円安の影響により、表面的な物価上昇率は高水準が続くことと、利上げによる円高は輸入コストを下げ、物価を押し下げる効果があります。

逆に利上げによって貯蓄が増える可能性もあり、企業や個人の借入や支出が抑制されますが、結論として、日銀が利上げしようとしまいと106万円の壁があろうとなかろうと、自分でお金を稼ぎ、投資でお金を増やしながら、知識をつけて資産を守るってことが大事だと感じています。

2024年10月1日に石破内閣が誕生し、気になるのは経済政策だと思います。
過去の歴史を見ると、首相の経済政策が良いと株価が上がり、首相の経済政策が悪いと株価が下がっています。

さて、石破首相は総理就任前はこんな感じのことを言っていました。
「インフレ進んでてよくないですな。金利を上げて、利上げして経済冷ましましょうか」
こういうこと言ってたんですね。

日本の政策金利は現在 0.25%。これをもっと上げちゃっていいんじゃない?ってことです。

ところが、総理就任後、見事に手のひら返し「追加利上げの環境にない。金利上げなしでいいよね。」ってことなんです。

で、インフレ・デフレ改めて整理すると
インフレ:物やサービスの価格が継続的に上昇する状態。
1個100円だったおにぎりが来年には1個110円になる、そんなイメージです。
物との比較で言えば、通貨の価値が下がってるってことです。

デフレ:物やサービスの価格が継続的に下落する状態。
1個100円だったおにぎりが来年には1個90円になる、というイメージです。
こちらは通貨の価値が上がってるっていう状態です。

インフレとデフレ、どっちがいいですか?これについてどう考えるかは、今後の資産形成戦略に大きく影響します。最近だと「良い円高・悪い円高」「良いインフレ・悪いインフレ」みたいな言葉を見聞きします。

これと同じ話で、1990年代に起きた論争「良でいデフレ論争」というものがありました。

当時、日本では物価の下落が続き、「良いデフレなら良いよね」っていう主張が多かったのですが、長いデフレを通じて日本がどうなったかというと景気が悪くなりました。
物価が上がらない、企業の売上が伸びない、だから賃金も上がらない。
賃金が上がらないから需要も伸びない、物が売れない。
この地獄のスパイラルで経済の成長がストップしました。

今や「良いデフレ」なんてものは存在しない、って言われていて、物価水準が下がり続けるのは常に好ましくないってことで「良いデフレ」と「悪いデフレ」の区別なんてなくてデフレはとにかく避けるべし、とそういうのが通説になってます。

一方で、インフレには「良いインフレ」と「悪いインフレ」があり、「良いインフレ」というのは、緩やかに物価が上がって、企業の売上が伸びて、賃金も緩やかに上がる。
そしてみんなのお財布が潤って、みんながさらに物を買うようになって、需要が増えて、
また緩やかに物価が上がって、という感じで経済全体が成長していきます。

一方、「悪いインフレ」というのはいわゆるハイパーインフレみたいなやつで、戦争が起きて農場や工場が壊されてパンが1個100万円になりました、とか、政府がお金を刷りすぎて通貨の信用が失われてお金がゴミになりました、とか、そういうものです。

結局、インフレとデフレ、どっちがいいですか?って庶民目線で考えると「良いインフレのみOK!」っていうことなんです。

つまりデフレはダメで、物価が下がると企業の売上が下がり、生産は縮小されるし、雇用も削減される。まさに不景気です。

デフレの世界では借金は不利になり、通貨の価値が上がっていくってことは、裏を返せば借金の重みもどんどん増えていくということで、お金の価値が上がるというのは、お金を稼ぐのが大変になっていることなんです。

物価が下落し続けてたら会社は売上を伸ばすの大変で、デフレが進めば進むほど借金返済の負担はどんどん重くなります。

多くの会社は多額の借入れを行って事業経営をしています。デフレになると債務の重みに耐えられなくなって破綻する企業が出てきます。そして連鎖倒産につながっていくわけですね。そして失業者がますます増えていく。

デフレに「良いデフレ」なんてものは存在しないから、世界中の国がインフレを起こそうとしているところです。
悪いインフレ(ハイパーインフレ)を避けるよう気をつけながら、良いインフレを起こそうと躍起になってます。

このことが分かると、日本で今何が話題になっているのか、これからどうなるのか、
なぜアメリカでこんなにも物価・雇用統計・金利が話題になってるのか、理解しやすくなると思います。

 

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