キャビンアテンダントを、空の上のウェイトレスと思っている人はいませんか?
実はキャビンアテンダントは、乗客が急病になった場合、重要な役割を果たす大事な仕事なのです。
なぜなら、飛行機の中で外部に助けを求めることができないからです。
この記事では、実際にあった乗客が機内で死亡した事例を紹介して、機内でのキャビンアテンダントの対応を説明しています。
この記事を読むと機内では、生死を左右する出来事があるということがわかります。
急病になったお客様の対応
シカゴ発成田行きのビジネスクラスで、お客様が急病になり、医師によって死亡が確認された事例がありました。
しかし、ボーディング中も食事のサービス中も、その方の様子は普通だったので、CAは気にかけることなく13時間のフライトを過ごしていました。
1食目のサービスが終わった後、機内の明かりを落として暗くしました。
その方は、毛布を頭からかぶり寝ており、2食目のサービス中も寝ていたので敢えて声掛けをしませんでした。
到着準備の為、ベルト着用の案内で起こしに行くと、その方は、ぐったり倒れ、CAは初めて様子がおかしいと気付き、呼吸と脈がないことを確認しドクターコールをしました。
2名の医師がエコノミークラスから駆け付け、死亡が確認されたのが到着前15分で、飛行機は、着陸態勢に入っていました。
私たちCAも着席し、着陸後、救急隊員が駆け付け、その方は運ばれて行きました。
真っ暗な機内において、お客様の顔色や息遣いを察することの難しさを感じます。
キャビンアテンダントの対応
キャビンアテンダントは、飛行機内での安全と快適な旅行を確保するために必要な資格を持っています。
また、緊急事態が発生した場合、医療用品や医療知識を持ち、乗客の命を守るための訓練を受けています。

バイタルサインは、成人の場合、呼吸が1分間に12回~20回、脈拍が1分間に60回~80回です。
空の上では、救急車を呼ぶことができない飛行機の中で急病人が発生した場合、CAが対応しなければいけません。
このような場合、CAは以下のような対応をすることが求められます。
緊急事態の対応訓練を受ける
キャビンアテンダントは、緊急事態に備えて定期的に訓練を受けています。

訓練では、医療用品の使用方法や人工呼吸の方法など、緊急時に必要な知識を習得しているんです。
状況を把握する
急病人が出た場合、まずはその人の状態を把握するために、呼吸や脈拍を確認し、顔色や意識の状態など、できる限り多くの情報を収集します。
ドクターコールをする
急病人の場合、まずはドクターコールをします。

このコールは、医師や看護師など、医療に携わる人物を呼び出すためのもので、ドクターコールによって、急病人に対する専門的な医療行為が迅速に行われているんです。
必要な処置をする
ドクターコールをしても、すぐに医師が駆け付けることができない場合は、CAが必要な処置を行うので、医療用品を使用して人工呼吸や心臓マッサージを行っています。
着陸の準備をする
緊急時には、飛行機を緊急着陸させることがあります。

CAは、機長に緊急事態が発生した旨を報告し、着陸の準備を始めます。
救急隊の待機を依頼する
緊急事態に対応するためには、救急隊の待機が必要です。
CAは、機長に救急隊の待機を依頼し、速やかに対応ができるよう努力しています。
乗客に対する対応
緊急事態が発生すると、乗客たちは不安になることがあるので、CAは、乗客たちの安全を確保し、状況をアナウンスは口頭で伝えることで、不安を和らげる工夫をしています。
まとめ
キャビンアテンダントは、飛行機内での安全と快適な旅行を確保するために、必要な資格を持っています。
緊急事態が発生した場合、医療用品や医療知識を持ち、乗客の命を守るための訓練を受けているので、急病人が出た場合には、状況を把握し、ドクターコールをして必要な処置を行っているんです。
飛行機は緊急着陸することもあります。

CAの対応によって、急病人の命が守られた事例はとても多いのです。
飛行機内での緊急事態に備えるためにも、キャビンアテンダントは、常に知識と技能を磨き続ける必要があり、急病人以外にも、機体のトラブルや天候不良、テロリストなど、多岐にわたります。
CAには、冷静な判断力と迅速な行動力を発揮できるように、努力をしています。
サービス中は、優しく親切な対応を心がけ、乗客たちに快適な旅行を提供し、緊急事態においては、冷静で迅速な対応を行い、乗客たちの安全を確保することが大事です。

多くのCAたちは、このやりがいある仕事に魅力を感じ、熱心に取り組んでいます。
AEDの大切さ
AEDの価格をご存知でしょうか?
AEDの業界は、基本的に販売価格をネット上に出さないので、 価格が分からない人が多いのです。
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AEDには耐用年数があり5年〜7年で交換されています。
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命を救うAEDを設置していることは危機管理能力として大事になっています。
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