キャビンアテンダントが、なぜ制服を着用するか知っていますか?
その理由は、接客・保安・衛生を考慮し統一美・安心感・信頼感・会社のブランドイメージを作り出すためです
以前、某航空会社のCAが制服のジャケットを1枚40万円でネットオークションで販売したことが発覚し、解雇されたことがありました
このようにCAの制服は人気があり、また全員が揃って着用することに意義があるのです
この記事を読むと、世界中のCAが制服を揃って着用する理由がわかります

制服の意義
出典:JCASTニュース https://www.j-cast.com/2019/07/23363330.html?p=all
CAが制服を着る理由は、接客・保安・衛生を考慮した上で
- 統一美
- 安心感
- 信頼感
- 会社のブランドイメージ
を作り出すためです
全員が同じ制服を着用することで、好印象を与えることができ

歩くだけで会社の宣伝ができるのです
プロ意識

出典:ANA Whats up? ANA https://www.anahd.co.jp/ana_news/archives/2018/11/05/20181105-1.html
制服を着用する時は、自らを律し、仲間同士お互い注意し合う必要があるのです

出社するとお互いの身だしなみチェックをします
私はこれが苦手・・・というより嫌いです
制服だけでなく髪型や身だしなみも注意し合うのです
- 化粧は、薄暗い機内で映えるように、口紅は明るく、チークは濃くが基本
- 髪型は、前髪が目にかからない、食品を扱うので、髪の毛が落ちないよう整える
- 歩き方、座り方、挨拶の仕方、姿勢、カーテンの閉め方などの立ち居振る舞いの優雅さをチェック
- 話し方は、言葉使いや声のトーンを確認

航空会社によっては、マニュキュアは、ピンク系かベージュ系を塗る必要があり、忘れて出社するとその場で塗らされるのです
規定にそぐわない時は、フライトから外されます
- 規定違反行為があった
- 自己管理能力がない
- フライトを切った
と記録が残り、人事評価が下がり、給与が下がるというシステムになっています

フライト前に前歯の差し歯が抜けたCAはすぐにフライトから外されました(笑)
「もっと自由になりたい!」と思う人もいますが

「それがわかって入社してきたんでしょ」と言われます
制服を着用することは、責任をもって自己管理する必要があるので、常に控え目で品位のある身だしなみが大事なのです
制服の素材
制服の素材
- 作業性に優れ
- 伸縮性に強く
- 汗を吸収しやすい
特殊な素材
- 自宅で洗濯可能
- アイロンなしでOK

実際は、クリーニングに出さないとシワが目立つことが多いのです
毎回クリーニングに出す人や洗濯してアイロンがけする人など、人それぞれです
制服にシワがあると、これも人事評価に影響するのです
太って制服が入らない?
日系の航空会社は体重増加でサイズが変わった場合に、解雇されることはありません

病気が原因の場合があるためです
シンガポール航空や大韓航空など、体のラインがはっきりわかるデザインの航空会社では、入社時とサイズが変わると、解雇の対象になるそうです
出典:https://buyobuyoringo.com/squnifrom/
多様性の時代に向けて、個性を出して自分らしく働ける環境が、いつかやってくるのではないか・・・と期待したいです
制服に関する不正行為
ANA 採用情報|新卒・中途・インターンシップ (anahd.co.jp)
制服姿をSNSへ投稿
日経の航空会社では、個人的に制服姿や貸与品をSNSに投稿することは禁止されています
理由は、会社イメージ低下阻止を防止するためです
それに反して、外資系の航空会社のCAは、自由にSNS投稿をしています

自分の会社のインスタグラムに「いいね」を押すことも許されない部門もあるのです
理由は

自社のインスタグラムに「いいね」を押した社員が、お客様から「自慢するな」というクレームを受けたからなんです
憧れのCAになれたことが嬉しくて、CA姿を友達限定のSNSに載せたことが見つかって退社することになった若い社員もいました
制服をネットオークションに出す

制服をネットオークションへ出品することは禁止されています
制服の売買・譲渡・貸借・ネットオークションへの出品は禁止されていますが、ネット上には多くのCAの制服が売買されている現状があります

制服の売買は、航空保安・保全にとって大きな脅威となっています
制服が盗まれ、盗んだ制服で空港の制限区域内に侵入者が出没したケースが連続したことがありました
安全を阻害するような行為が起こる可能性や、保安に関する情報を盗まれる可能性があるのです
安全対策
制服紛失による保安対策や社員のネットオークション利用などの不正対策のために
1年に1度、貸与された制服数の確認が始まりました

制服は1人何着ずつ、エプロン、スカーフは何枚ずつと決まっており、全てにバーコードがついています
紛失・破損・汚損した場合は会社へ報告、書類を提出し、新しいものを購入します
制服は貸与されたものなので私たちCAには管理義務と保管・紛失防止義務があります
制服の社内価格
- ジャケット7000円
- スカーフ2000円
- エプっていますか?
靴とストッキング、スーツケースは私物です

ヒールの高さはヒールは3㎝から4㎝、ヒールの幅4cmが基本的なので外反母趾で苦しむCAも多くいます
ストッキングは伝線することが多いので、常に予備は多めに持ち歩いています
最後に
キャビンアテンダントの制服は働きやすい素材でありながら、ブランドイメージを考慮したセンス溢れる雰囲気を持っています
それは、キャビンアテンダントが自分の仕事に誇りを持っている、飛行機に乗るのが好き、といった何かしらの大きな理由があるからこそ、輝いて見えるのだと思います
フライト中は、360度すべての角度から、お客様が目を光らせて自分自身を見ている可能性があり、身なりや所作、日ごろの接客対応を常に意識していく心がけと、美意識の高い仲間の存在で、磨かれていきます
キャビンアテンダントは、精神的にも体力的にも鍛えられる職業ですが、それ以上に自分自身の美意識が向上していくこともあり、制服姿がステキに見えていくのだと考えられます
是非、飛行機に乗った際には、CAの制服を、よく見てください!
規定違反の人がいたら、その人は
- 昇格を諦めた自由なCA
- 誰からも注意されなくなってしまった個性強すぎCA
- 基地にいる上司から見えない地方を往復するフライトのCA
なのかもしれません

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