キャビンアテンダントの仕事とは

コロナ禍も変わらぬ安全業務CAの仕事

キャビンアテンダントが日常的に行っている業務は、機内食の準備や免税品の販売医薬品の管理などを行う機内サービス業務と、事故などの緊急事態に対応する保安業務があります

この記事を読むと、CAが保安要員として行う任務と、サービス要因として行う仕事の矛盾がわかります

例えば、ボーディング直前の5分間、機内にあるすべての場所を「セキュリティーチェック」する時、重大なミスが起こりました

その時、機内にCAは18人いましたが、定時運行の為、慌ただしく準備をしたのでした

ICAOによって「民間機が安全に業務を行っているか突発の検査」と称し、トイレの鏡の裏に、拳銃を隠したのです

その便は、離陸から着陸まで15時間

誰一人、見つけることができず、後に航空会社に業務改善命令が出されるところでした

他にもゴミ箱の下に隠した金塊を密輸した事件も含めて、安全業務の難しさを説明します

 

キャビンアテンダントの仕事内容

CAの仕事とは

  • 機内食の準備や免税品の販売医薬品の管理などを行う機内サービス業務
  • アクシデントなどの緊急事態に対応する保安業務

 

飛行機に乗っていると飲食のサービスをしている姿が印象に残ると言われますが、私たちの仕事のほとんどは安全に関わることを基準に行っていて、ヒヤリハットな出来事との闘いなのです

 

 

そのため安全の訓練には試験があり、落ちたりなんかすると、乗務停止になり、人事評価は下がり、給与も下がります

 

 

出社

CAは、空港のオペレーションセンターに時刻表の出発時間より1時間半~2時間前に集まります

 

数千人いるCAの10数名が集まるので、20年以上フライトしていても、一緒にフライトするメンバーとは、ほとんどが「はじめまして」なのです

 

第一印象でチェックされる事項

  • 身だしなみ(制服にシワがない・清潔感・ヒールが磨かれている)
  • 化粧(暗い機内で明るい印象を与えられる)
  • 髪型(飲食を扱う者として整えられている・前髪が目にかかっていない)
  • 爪(マニュキュアが塗られている・爪の長さは2ミリ)
  • 会社指定の目立たない持ち物

女性が多い職場で、上司が部下を先輩が後輩を注意し、少しでも規定違反があると、その場で直さない場合乗務から外されます

 

現場では本音と建て前があるのが当然!

良好な人間関係があれば

  • たまたまマニュキュアを塗ってなかった
  • スケジュールがきつくて、たまたま制服にアイロンをかける暇がなかった

と見逃してもらえることもあります

 

 

第一印象で「こいつ嫌な感じ」とレッテルを貼られてしまうと、往復のフライトが終わるまで無視されることもあります

 

だからフライト前の「はじめまして」は気を遣います

 

キャビンアテンダントのブリーフィング

 

確認事項

  • 自分が担当する任務と着席位置
  • Emergency機材の場所と使用方法の
  • お手伝いが必要な旅客や、その他必要な情報
  • アルコール検査(フライトの12時間前からの飲酒は禁止)

 

パイロットの飲酒トラブルやCAのアルコール検査すり抜け問題が横行し、検査は益々厳しくなり、アルコール検査は、ブリーフィング中に2回、飛行機に乗って1回、フライトの途中で2回、

フライト後に1回と、本当に面倒で、お酒を飲んでないのに結果の数値にドキドキして疲れます

 

ブリーフィングが終わると入国に必要な書類・サービスで必要な書類を持って、オペレーションセンターから空港へ移動します

 

入国に必要な書類は個人用と飛行機用があり、機内では手書きで行っています

乗務員専用のセキュリティーチェック・出国の手続きの後、飛行機へ

 

CAの仕事
「CAの仕事」の記事一覧です。

 

 

飛行機に搭乗

飛行機に乗ると、自分の手荷物を収納しています

乗務員用の収納スペースがない飛行機では、旅客と同じ上の棚に収納しています

 

CAの手荷物が盗まれる事件や、CAのショルダーバッグからお金が盗まれる事件が起こり、人によっては、収納場所に鍵をかけるCAが増えてきました

 

盗難予防で鍵をかけた場合、写真のように、お酒のボトルが乗っている棚の中にはサービスに必要なアイテムが入っていますが、CAがポーチやショルダーバッグを入れてロックしてしまう人がいます

サービス中、旅客が見ている横でコソコソすることになり、恥ずかしい状態になるのです

池袋に国際空港!? 飛行機のファーストクラスに「5980円」で乗ってきた|じゃらんニュース

出典:https://www.jalan.net/news/article/293375/

 

荷物を収納した後は、非常用機材の確認

  • 酸素ボトルや消火器など緊急時に必要なアイテムの点検
  • ドアの点検
  • トイレの点検
  • 緊急時に点灯するシステムの確認
  • 非常事態用の非常食やボート
  • AEDなどの医薬・医療具

 

 

機内の消火器には水消火器とハロン消火器の2種類があり、素早い消火や再燃防止に役立てています

 

最近追加された項目があるんです

自分の座るジャンプシートショルダーハーネスが装着できるか確認
 
 

はぁ??と思うようなことなのですが、出発直前になって、あるCAが「自分のジャンプシートのショルダーハーネスが壊れている」と気付き、着席できず、飛行機が空港へ引き返した事件が起き、満席の旅客に大迷惑をかけたことがあったのです

 

非常用機材の確認終了後

  • 地上スタッフからお客様情報を受け取る
  • パイロットとCAと全員が集まってブリーフィング

を行います

 

パイロットとCAもほとんど「はじめまして」です

 

パイロットとキャビンアテンダントのブリーフィング

パイロットとCAが機内前方へ集合しブリーフィングを行います

  1. 飛行計画
  2. 気象情報
  3. 緊急時の業務分担
  4. 保安に関する事項
  5. 旅客の情報や貨物室に搭載される物の情報

 

3.の緊急時の業務分担の意味は、最終責任者のキャプテンが、飛行機の一番後ろ右側のドアから最後に脱出することが約束されており、ドア担当のCAと、お互いの顔を覚えておく必要があるのです

副操縦士は、チーフキャビンアテンダントと一番前の左側のドアから脱出します

 

 

国内線の場合は、これでボーディングを始めることができますが、国際線はここからすべての食事の搭載の確認があるのです

300人以上の旅客の2~3食分のトレイを確認する作業は、ベジタリアンやアレルギー食を含め、複雑で煩雑なのです

 

ギャレイ担当になると、機内食を搭載する担当者と多くの確認事項があります

 

ビジネスクラスやファーストクラスでは、ドレッシングやパンの種類が豊富で、付け合わせの野菜なども細かく確認しあいます

搭載品の確認後、やっとボーディングの準備です

セキュリティーチェック

2020年就航の注目航空会社。日本初の中長距離国際線LCC「ZIPAIR」のシートから見る将来展望(鳥海高太朗) - 個人 - Yahoo!ニュース

出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/toriumikotaro/20191229-00156889

ボーディングが始まる5分前、CA全員で機内に不審物がないか、安全が確保されているか、機内中の確認をするセキュリティーチェックを始めます

たった5分で、機内にある全てのコンパートメントを開けて中を見ていくのです

  • トイレにはストック用のトイレットペーパーが鏡の後ろにあるので、そこを開けて不審物がないか、ゴミ箱の中身も取り出して確認します
  • 上の写真のような上位クラスの座席には、旅客が物を置けるように、複数のコンパートメントがあるので、そこも全部開けていきます
  • 上の棚から座席の下まで暗くて見えな時は、フラッシュライトを照らして確認していきます

ここまで厳しい理由は、テロなどによる爆発物や危険物が機内に搭載されるのが、飛行機が離陸する直前と言われているからです

そして爆発物を設置したテロリストは整備士や清掃員のふりをして、自分だけ飛行機から降りていくのです

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出典:https://buzz-plus.com/article/2019/05/23/2002-uberlingen-mid-air-collision/

本当に爆発物を見つけたことはありませんが、セキュリティーチェックをしていると

えっと思うようなものを見つけます

  • 床のフローリングと同色の携帯電話
  • ワイヤレスイヤホン
  • カメラ
  • イヤリング
  • 文庫本
  • コイン

それらは不審物ではないので、全便の忘れ物として空港事務所へ届けられます

 

忘れ物の中で、携帯電話が多いのには本当に驚きます

 

拳銃事件

ICAOは、民間機が安全に業務を行っているか突発の検査を行っています

トイレのペーパー類をストックする鏡の後ろのスペースにおもちゃの拳銃を隠したんです

ところが、その拳銃をセキュリティーチェックを行ったCA全員が、見つけることができなかったんです

それどころか、その飛行機は離陸して到着する15時間の間も、放置されたままで着陸後の忘れ物チェックの時も見逃されてしまったのです

その民間航空会社は厳重注意で済みましたが、もしその拳銃画本物だったら?業務改善命令が出されていたら?と思うとぞっとします

トイレの鏡は隠しボタンで開けるのですが、少しでもずれると開けにくく、中にはトイレットペーパーだけでなく、生理用品や紙タオルのストックが大量に詰め込んであります

 

積み重なった紙の間に埋め込まれた拳銃を見つけるのをたった5分のセキュリティーチェックで見つけ出す・・・本当に可能なのでしょうか

 

金塊密輸事件

離陸前のトイレのゴミ箱の下に、金塊を隠して密輸した犯罪組織がいました

清掃員になりすました犯人が離陸前のトイレへ持ち込み、それを知っている到着地の清掃員が引き取って密輸したのです

 

飛行機の中は、隠し場所だらけ!

この出来事は、現場のCAだけでなく作業員のセキュリティーチェックも厳しくするきっかけとなりました

ボーディング中

CAは

  • 挙動が不審な人がいないか
  • 不審な手荷物がないか
  • 不審な搭載品がないか

確認するために客室内に効率よく分散しています

もし見つけた場合は、機内にある専用電話で全員に周知し、情報共有を行ったり、地上係員へ荷物の確認依頼をします

旅客の中には、荷物が重いから、通路に置きっぱなしにして自分だけ座席に座る人もいます

 

荷物が重いからCAに頼もうと思う人や追加料金を払いたくないから機内に持ち込もうとする人が多いのが現実です

到着地のターンテーブルで荷物が出てくるのを待つ時間は確かに長いです

ただ規定以上の大きさの荷物を持ってくる人の荷物を収納した時にギックリ腰になったCAや、重い手荷物を片手で支えて捻挫したCAもいるのです

たくさん持っていて入れるところがない!!と怒鳴られたり、荷物が重いからCAさんがやって、とお願いされると、サービス要因として断れない辛さと自分の体も守りたいリスク管理の間で悩みます

 

最近は自分たちを守るためにも重い荷物の手伝いを断っていいという雰囲気が出てきたので、ほっとしてます

座席制限旅客

座席に制限がある旅客、つまり身体機能に制限がある方や赤ちゃん連れ旅客など、座れない座席があります

  • 赤ちゃん連れの旅客は、酸素マスクが人数分確保されている座席にしか座れない
  • ドアサイドの旅客は、緊急脱出の時にお手伝いしてもらうので年齢は15才以上・言葉のコミュニケーションが可能な人だけです
  • 車いすを利用する足の不自由な方や妊婦にも制限があります

 

旅客の希望だけで座席を選択できるわけではないので、私たちCAは、そのような方が勝手に座席移動しないように気を付けないといけません

ほとんどの方が、そのことを知らないので、家族だから友達同士だから大丈夫だよね、と

いつの間にか座席移動してる場合があるのです

 

ドアモード変更

飛行機と空と旅

出典:https://www.itmedia.co.jp/style/articles/1201/05/news005_2.html

全員、搭乗して書類の確認をした後、ボーディング用のドアが閉まり、ドアモードを変更します

それから、離陸するまでに安全に関する動画を流します 

 

これを流さないと航空法上離陸できないのに、CA全員が忙しくて忘れていて、飛行機が離陸しそうになったことがありました

 

ジャンプシートに座ってシートベルトを装着したCA同士で何か忘れてない??と気付いて

離陸しながら安全の動画を流しました

「セーフ?」だよね、どこにも報告せずに終わらせましたが、今では旅客が動画で証拠を残していたり、SNSで暴露されて大変なことになってしまいます

動画の後

  • 旅客のシートベルト着用
  • 座席の背とテーブル、足置きをもとの位置に戻す
  • 上の棚がラッチがかかって必ずしまっている

ことを確認

飛行機の上の棚は機材によっては、ギリギリ手が届くものもあり、上の棚の確認がとても大変なのです

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上の棚のラッチ確認が、こんなに厳しくなったのは、離着陸時の揺れで棚が開き、中の荷物が飛び出て、旅客にあたったことがあったのです

ある時、ダウンジャケットの入った紙袋が、ぶつかった!!と言って女性の旅客が、「痛い」と叫び出したんです

ダウンジャケットの持ち主も私たちCAも謝罪したのですが「痛くて動けない」と言って航空会社相手に慰謝料を請求したのです

そのことから、念入りに私たちは上の棚のラッチ確認をしています

 

国内線の中には、この作業が1日8回もある日があって、背伸びしてしか届かない場所は、本当に大変で首肩が痛むのです

 

離陸

離陸してからのサービスは、お客様がご存じの通りです

松岡修造さんから学ぼう!プロ意識の大切さ
松岡修造さんは、ウィンブルドンのオープン以降、ベスト8入りを果たした日本人初めての人です。彼の輝かしい実績の裏で苦悩する姿を垣間見れる機内での様子はプロスポーツ選手としての自己管理の難しさを痛感させられる出来事でした。彼のプロとしての魅力をお届けしています。

着陸前

 

着陸前CAは慌ただしくなってきます

  • 残っているワインやシャンパン、ジュース、食べ物は税関の関係で全て、破棄しなければなりません
  • 次のCAへ飛行機を引き継ぐための書類を書く
  • 入国に際する飛行機のパスポートと言われるGDを作成する
  • 機内で整備が必要な場所をLOG BOOKへ記載する
  • サービス中に寝ていた旅客へテーブルを使用しないで食べられるものを提供する
  • 病人やけが人のケア
  • クレームの事後対応
  • CAのアルコール検査と体調確認

 

パイロットから揺れの状況や到着地までの時間や天候

を聞いてお客様へのアナウンスを行い着陸準備を始めます

 

降機

無事、着陸した後は、ドアモードを変更して旅客が降りた後は、忘れ物の確認を行います

 

忘れ物で多いのはパスポートや携帯電話、お財布、カメラなど貴重品ばかりなのです

 

この安全業務を国内線で多い時は1日に4本飛ぶので4回繰り返します

国際線で日帰りの場合は1日2回行うのです

慣れてくると手を抜くことを覚え「確認しなくても多分大丈夫だろう」なんて考えだしたら

そこに危険があるのが飛行機の仕事だと思うのです

  • 目視確認
  • 声出し確認
  • 他人の目でダブルチェック

これをやってもミスって起こるのです

最近は、AIの方が信用できる事例が増えてきました

 

CAの仕事
「CAの仕事」の記事一覧です。

コメント

  1. こんにちは!人気ブログランキングを拝見してやって参りました。

    コロナ禍以前は年に1-2度日本に帰るのに飛行機に数時間乗って、ただ楽しんでいました。でも実は、客室乗務員さんたちのお仕事は、華やかに見えますが、見えない部分の方が本当に大変なんですね。

    次回国と国との行き来がもっと自由になったときは、CAセラさんの記事を思い出しながら、乗務員さんたちのお仕事に感謝して飛行機に乗ろうと思います。

    お仕事大変とは思いますが、記事もぜひ書き続けてください。応援しています。

    • せらせら より:

      Moppeppe3様

      ステキなコメントをありがとうございます!
      とても嬉しいです。

      コロナ禍でフライトが減り、お客様との触れ合いが減り残念に感じていたので
      Moppeppe3さんと繋がれてた感覚を持てました。

      現在、多くのCAが他企業へ出向しています。
      慣れないデスクワークや、やりたいし仕事ができないストレスで
      退社する若い人が増えてきました。
      早くコロナが収束するといいです。

      いつか空の上で、Moppeppe3さんと出会えたら嬉しいです!
      ブログも続けていきます。
      メッセージをありがとうございます。

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