「CAをしていると、糖尿病の患者から「インスリンを機内の冷蔵庫で預かってほしい」という依頼を受けることがあります
しかし、ある事件をきっかけに、治療に必要な薬や器具は、すべて断ることがマニュアル化されたのです
インスリン冷凍事件

数年前の航空会社では、よくある光景で、糖尿病のお客様のインスリンを保冷できる場所へ
預かっていた時期がありました

ある時、命に関わる事件が起こりました



ドライアイスの量の調節に慣れていない新人CAが、預かったインスリンを全て凍らせてしまったのです

凍ってしまったインスリンは、作用時間が変わるなど品質を保てなくなっているので、使用できません
その旅客は、荷物が盗難された対策として、インスリンの予備を複数のスーツケースに入れるなど分散していたので、大事には至りませんでした

旅行の準備


糖尿病の人が、飛行機で旅行をする場合、準備が必要です
インスリン針の余分は、預ける荷物の中に入れることも可能で、インスリン製剤、フライト中の必要な針、血糖自己測定器は手荷物として機内へ持ち込むことができます
特別食をリクエストできる


航空会社では、宗教や病気などで特別な食事を用意しています
特に糖尿病の方は、塩分や糖分のコントロールが必要なので、私たちCAは、細心の注意を払ってサービスをしています
糖尿病食それにもかかわらず、人によっては「糖尿食は物足りないから普通の食事をください」と言う人や、サービス中に、座席を移って普通の人と同じものを食べようとする人がいるんです

しかし、それを許してしまうと、後になって、ご家族からクレームが来るんです

キャンセルされた糖尿病食を食べたことがありますが、まずくはありません!全部食べても低カロリーなのでダイエットには最適です(美味しくもないです)
水分補給


機内では、こまめな水分補給が必要です
機内では、エコノミークラス症候群による血栓症を予防する為に、ペットボトルの飲料水を配布しています

糖尿病の人は、深部静脈血栓症になるリスクが高いので、機内ではアルコールを控え、水分をこまめに摂取し、脱水になるのを予防しなければなりません
車いすの利用


腎臓移植を待つ車いすの少年が「自分の尿道からおしっこが出る気持ちよさを、もう一度味わいたい」と話していたことです
飛行機は、世界中の人が公平に同じサービスを受けることができる公共交通機関です
これからの社会に貢献できるよう、車いすの他にもライティングボードなどアイテムが揃ってます
制限のある方に、空の旅を楽しんでいただきたいです
予防

ここ数年、糖尿病患者が増えてきたと言われています
- 年間1万人が糖尿病による合併症で足を切断
- 年間4000人が糖尿病で失明
- 6人に1人が糖尿病
など衝撃的な書き出しで始まり
- 失明
- 足の切断
- 人工透析
など深刻な事態に陥るのです

- 欧米人に比べてインスリンの分泌能力が低い
- 家族歴
- ストレス
- 加齢
- 口渇・多飲・多尿
- 生活習慣
- 食事(正しいベジファースト、糖質5分あとまわしダイエット、一汁三菜)
- 運動(一週間合計で30分のウォーキングでも効果あり)
- 睡眠(短い睡眠も長すぎる睡眠も好ましくない)

P33「健康は究極の資産」
- 食事
- 運動
- 睡眠
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