慰謝料3000万円を航空会社に請求した男の手口

CAの仕事

暗い機内でカートを運んでいたCAが、通路に足を投げ出して寝ている40代男性旅客の足をカートで轢いてしまったのです

私たちCAは、できる限りの手当をしましたが、その出来事は大きなクレームとなり、男は、航空会社を相手に3000万円の慰謝料を請求してきたのです

 

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食事サービス

「お飲み物はいかがですか」

「お食事はビーフとチキンのどちらがよろしいでしょうか」

とカートを慎重に動かしています

 

衝撃に対応する為、カートは頑丈に作られているので、ぶつかると、とても痛いのです

だから、CAは手や足に青あざができることが多いのです

 

 

飛行機のカート

飛行機内には2種類のカートがあります

出典:https://skyart-japan.tokyo/product/japan-airlines-full-size-no2/

 

フルカート

重さ20kg(カート本体)
サイズW 30  D 85.5  H 101cm(キャスター部分含む)
素材アルミニウム合金
価格¥250,000

 

ハーフカート

出典:https://www.anahd.co.jp/group/pr/202106/20210614.html

重さ13kg(カート本体)
サイズW32.8 D44.8 H88.8(キャスター部分含む)
素材アルミニウム合金
価格¥64,900

 

アクシデント発生

食事サービス終了後、そのCAは、暗くなった機内で、機内販売用ハーフカートを前方から後方へ移動させていました

彼女は、真っ暗な機内で、通路に出ているお客様の足が見えなかったのです

 

怒る客
怒る客

お前、何やってんだ!!!

と男性の大声で、足を轢いてしまったことに気付いたのです

男は、身体が大きくて、見るからに怖いタイプの人でした

彼は、飛行機に乗ると足がむくむので、靴と靴下を脱いで裸足ですごしていたのです

しかもエコノミークラスの狭い通路に足を投げ出して、自分のスペースから大きくはみ出していたのです

対応

彼女はすぐに謝罪し、私たちのところへ涙目でやってきました

私たちは、ビニール袋に氷を入れて氷嚢を作り、患部にあて、リネンを包帯のように巻き付けて固定しました

氷嚢が溶けた後は、機内のMedicine KIT内にある湿布を貼り、何度も様子を見に行きました

 

念の為、患部の写真をとらせてください

と申し出ましたが、拒否されました

 

医療機関へ受診をお願い致します

 

と申し出ましたが「そんな時間はない」と拒否されました

地上スタッフに相談し、着陸後に医療機関へ地上スタッフが案内する手続きをとりました

 

旅客が、飛行機を降りてから痛みが大きくなった場合、多額の慰謝料を請求することがあるので、早期対応は大事なのです

 

しかし、旅客は到着後、追いかけるCAも地上スタッフも振り切って、逃げるようにいなくなってしまったのです

 

訴訟

数か月後、会社へ3000万円の慰謝料の請求がきました

「機内で足を轢かれて歩けない」

「働けない間の給与を支払ってほしい」という内容です

彼は建設作業員だったので、足は商売道具という訴えだったのです

彼が、今後数年間にわたって働けないとなれば、その間の給与分の請求がくる可能性もあります

このケースは、裁判に発展しました

 

今でも解決しないままです

 

飛行機の備品は、揺れや衝撃に備えて頑丈に作られています

旅客が怪我をした場合は必ず医療機関への受診をしていただく必要があるので、私たちCAは注意深く慎重に取り扱っていますが、突然の揺れや暗闇の中では難しい時があります

 

社内では再発防止のため、今回の事例が共有されました

 

起こった出来事は本人のせいではなく、他の要因が重なって起こったことなので、責任を感じる必要はないのですが、狭い社内ではすぐに噂が広まります

当該CAは、ツライ思いをしてしまったと思います

一度のミスで、トラウマになるほどの大きな傷を持つか、勉強になったと前向きになるか、自分の性格を形作る分岐点になるんだと思います

 

私は、ミスをトラウマにするタイプなのですが、ミスが増えると、悩みが増えすぎて、過去のミスを忘れていく脳の仕組みに気付き、長く続けることができています

 

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